Web3の詐欺検知プラットフォームScam Sniffer(スキャムスニファー)6日、X(旧Twitter)で、詐欺師がソラナ(SOL)基盤の仮想通貨ウォレットに接続し、利用者に詐欺リクエストを送信していると警告した。
ソラナのファントムウォレットを狙うフィッシング詐欺
ソラナ基盤の仮想通貨ウォレット、Phantom Wallet(ファントムウォレット)の利用者が、偽のアップデート通知を装ったフィッシング詐欺の標的となっている。利用者がこのリクエストを承認すると、シードフレーズ(ウォレット復元用の秘密鍵)の入力を求める画面が表示される。
利用者がシードフレーズを入力すると、詐欺師はウォレットへの完全なアクセス権を得て、資金を引き出すことが可能になる。
スキャムスニファーは、悪意のあるポップアップを識別する方法として、リンクを右クリックすることを提案している。「フィッシングページは右クリックを無効にしているが、正規のファントムウォレットのウィンドウはこの操作を制限しない」と同社は述べている。
また、URLを確認することも推奨しており、正規のファントムのポップアップはリンクに「chrome-extension」が含まれているが、詐欺サイトはこれを模倣できないとしている。
ファントムウォレットのポップアップはシステムウィンドウのように動作し、最小化、最大化、サイズ変更が可能である。一方、偽のポップアップはブラウザのタブ内に閉じ込められているとスキャムスニファーは指摘する。
ファントムウォレットの利用者数は、ソラナ基盤のミームコインの人気上昇に伴い、着実に増加している。また、ビットコインの強気相場の影響も新規ユーザー増に貢献しているようだ。
この仮想通貨ウォレットの24時間あたりの手数料収入は約47万ドル(約7,100万円)で、大手仮想通貨ウォレットCoinbase Wallet(コインベースウォレット)を上回っている。1月19日には、日次収益が過去最高の360万ドル(約5.4億円)に達した。
ファントムウォレットは、2024年に月間アクティブユーザー数が一千万人を超え、総取引数が8.5億件以上に達したと主張している。2月6日には、16の異なる通貨でのマルチカレンシーサポートを開始した。
1月17日、ファントムはSequoia Capital(セコイア・キャピタル)やParadigm(パラダイム)などのベンチャーキャピタルが主導する資金調達で1.5億ドル(約220億円)を調達し、企業評価額は30億ドル(約4,500億円)となった。
同月初めには、間もなくリリース予定のソーシャルディスカバリー機能を補完するためのトークンエアドロップを実施するとの噂を否定している。
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