ナスダック上場企業のビボパワー・インターナショナル(VivoPower International PLC)は2日、デジタル資産プラットフォーム大手BitGoと独占パートナーシップ契約を締結したと発表した

この提携により、ビボパワーは1億ドル(約143億円)規模のリップル取得を進める。

同社は現在、デジタル資産分野への戦略的転換を図っており、今回の契約はその中核を成すものとなる。

この戦略的転換は、一般的な暗号資産(仮想通貨)市場の成長とも連動している。ビットゴーはOTC(店頭取引)デスクとしてXRP購入の実行を担当し、同時に保管サービスも提供する。

機関投資家向けの包括的ソリューション

ビットゴーは今回の契約で、ビボパワーのXRP取得における主要なOTC取引パートナーとしての役割を果たす。同社の24時間体制のOTC取引デスクを通じて、大規模なXRP購入を効率的に実行する計画だ。

さらに重要なのは、ビットゴーの機関投資家向けコールドストレージインフラを活用した保管サービスである。

マルチシグネチャー技術を用いたこのシステムは、大規模なデジタル資産の安全な管理を可能にし、ビボパワーが求める信頼性要件を満たしている。

ビボパワーのケビン・チンCEOは声明で、この提携について「株主価値の向上」と「最高水準のデジタル資産戦略」の実現に向けた重要な一歩だと強調した。

同社は既に1億2100万ドル(約173億円)の資金調達を完了しており、XRP中心の企業への転換を支援している。

企業のデジタル資産採用加速の象徴

今回の提携は、企業によるデジタル資産採用の拡大を示す重要な事例となっている。

ビットゴーのマイク・ベルシュCEOは、この契約について「デジタル資産エコシステムにおける機関投資家の勢いを示すもの」と評価し、企業のこの分野への参入を支援するビットゴーの役割を強調した。

ビボパワーは今後、XRPを事業運営により深く統合し、分散型金融(DeFi)アプリケーションやブロックチェーンインフラの支援を目指すとしている。

このような動きは、将来的に分散型取引所(DEX)の利用拡大にも繋がる可能性がある。同社の戦略は多様化された財務戦略を維持しながら、ブロックチェーン指向の企業としての地位確立を目指すものだ。

投資家向けの提供書類は米証券取引委員会のEDGARシステムで公開されており、ステークホルダーに対する透明性を確保している。

この協力関係は、企業のデジタル資産採用とDeFiソリューションの広範な動向に合致した、ビボパワーの進化における重要な節目となる。

ポイント

  • ナスダック上場のビボパワーがビットゴーと独占パートナーシップを締結し、1億ドル規模のXRP取得を実施
  • ビットゴーのOTC取引とコールドストレージによる保管サービスを活用した機関投資家向けソリューション
  • 企業によるデジタル資産採用の拡大とDeFiインフラへの戦略的転換を示す事例

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Yamato Nagashima
Yamato Nagashima
仮想通貨ライター

日本版99Bitcoinsライター。2019年から仮想通貨投資を開始。仮想通貨ブ... 続きを読む

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