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暗号資産運用会社のCoinSharesは8日、2026年のデジタル資産市場に関する展望レポートを発表した。
同レポートによると、トークン化された現実資産(RWA)市場は2025年を通じて急速に拡大し、前年末比で229%の成長を記録したという。
市場規模は2024年末の55億ドル(約8580億円)から、報告期間終了時には181億ドル(約2兆8200億円)へと大幅に増加した。
この急成長は、ブロックチェーン技術を活用した金融商品の需要が世界的に高まっていることを示している。
CoinSharesは、RWAのトークン化について「もはや仮想通貨愛好家によるニッチな実験の域を超えた」と分析。
機関投資家による本格的な採用が進んでおり、市場の成熟度が向上している現状を指摘した。
米国債が成長を主導
今回の市場拡大を牽引したのは、主にトークン化された米国債である。同資産の市場規模は、39億1000万ドル(約6100億円)から86億8000万ドル(約1兆3500億円)へと倍増以上になった。
また、プライベートクレジット資産も強い勢いを見せ、同期間中に市場規模がほぼ倍増している。
投資家の動向として、単なる価値の保存手段であるステーブルコインよりも、利回りを生む資産を選好する傾向が強まっている。
レポートは「投資家は選択肢がある場合、ドルを直接保有するよりも米国債を保有することを好む」と述べている。
この背景には、世界的なドル建て利回りへの需要がある。機関投資家は、従来の金融商品へより効率的にアクセスする手段として、ブロックチェーン技術に注目している。
この動きは、機関投資家にとっての仮想通貨投資の新たなスタンダードとなりつつある。
破壊から統合へ進む2026年
CoinSharesは2026年の見通しとして、デジタル資産が「破壊から統合」へと戦略的にシフトすると予測している。
トークン化されたRWAが仮想通貨市場の成長を主導し、伝統的な金融システムから多額の資本を引き込む可能性があるという。
インフラの成熟と規制の明確化も、この傾向を後押ししている。
より洗練された機関投資家の参入が可能になり、伝統的な金融機関も資産管理や流通のためにブロックチェーンベースのソリューションを模索し始めている。
実際に、2025年1月にローンチされたGPSトークンは、すでに現物取引高が50億ドル(約7800億円)を超えている。
RWA市場は単なる実験的な段階を終え、主流の金融イノベーションとして確固たる地位を築きつつあるようだ。
RWA市場の発展は、イーサリアム(ETH)をはじめとする主要ブロックチェーンの有用性を改めて証明している。
ポイント
- トークン化された現実資産(RWA)市場は2025年に229%成長し、約2兆8200億円規模に達した
- 成長の主な要因はトークン化された米国債であり、1年で2倍以上の規模に拡大している
- 2026年はデジタル資産が金融システムを破壊する段階から統合される段階へ移行すると予測されている
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