ナスダック上場のSUIグループホールディングスは9月下旬、2種類のステーブルコインを発行する計画を明らかにした

同社は、ステーブルコインのスタートアップ企業Ethenaと提携し、suiUSDeとUSDiを発行しており、2025年末までのローンチを目指している。

この動きは、ナスダック上場のデジタル資産管理企業が仮想通貨のステーブルコイン分野に参入する初の事例となる。

SUIエコシステムの拡大と市場の動向

SUIグループは、Suiブロックチェーン上で事業を展開している。9月3日時点の公式な届出によると、同社は1億1795万656 SUIトークン(約505億6800万円相当)を保有する。

今回のステーブルコイン発行戦略の主な目的は、Suiエコシステムが現在依存しているサークルのUSDCへの依存度を低減することにある。

独自のステーブルコインを展開することで、エコシステム内の決済手段を多様化する狙いだ。

この取り組みの背景には、ステーブルコイン市場の急速な拡大がある。

米ドルに連動するステーブルコイン市場は2025年に急成長し、市場規模は約2050億ドル(約30兆1350億円)から9月24日時点で2900億ドル(約42兆6300億円)以上に拡大した。

スコット・ベッセント財務長官は、2028年までに市場が2兆ドル(約294兆円)を超えると予測しており、大きな成長機会が見込まれている。

利回り付きと標準型の二本立て戦略

新たに発行される2つの仮想通貨トークンのうち、suiUSDeは保有者に受動的な収益を提供する利回り機能を持つ。一方、USDiは利回りのない標準的なステーブルコインとして機能する。

この二本立てのアプローチは、安定資産からの収益を求めるユーザーと、複雑さを排したシンプルな利用を好むユーザーの両方をターゲットにした市場戦略を反映している。

suiUSDeの基盤となるEthenaの合成ドルUSDeは、すでに時価総額48億1000万ドル(約7070億円)で3番目に大きなステーブルコインとしての地位を確立している。

SUIグループの取り組みは、上場企業がブロックチェーン基盤の金融商品をどのように活用できるかのモデルケースとなると期待される。

 

ポイント

  • ナスダック上場のSUIグループが、2025年末までに2種類のステーブルコインを発行する計画を発表。
  • 背景には、Suiエコシステム内でのUSDCへの依存度を下げたい狙いがある。
  • 利回り付きのsuiUSDeと標準型のUSDiを提供し、多様なユーザー需要に応える戦略をとる。

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棟方 有紀
棟方 有紀

2021年に仮想通貨投資を始め、2022年からWeb3専門メディアで執筆活動を開... 続きを読む

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