ブロックチェーンデータ分析企業のArtemis(アルテミス)は26日、ソラナ(SOL)ネットワークへのステーブルコイン流入が過去7日間で最大規模になったとするデータを公開した。
Artemisのデータによると、ソラナネットワークではステーブルコインの供給量が13億ドル増加した。これは主要なブロックチェーンネットワークの中で最大の流入額となる。
対照的に、イーサリアム(ETH)では同期間に34億ドルの流出が記録されており、市場の流動性が大きく変化している様子がうかがえる。
この動きは、主要なブロックチェーンプラットフォーム間での資金の再配分を示唆している。ステーブルコイン市場全体の供給量は3110億ドル(約47兆8940億円)と過去最高水準に達しており、テザー(USDT)やサークル(USDC)が依然として市場を支配している。その中でソラナが資金の主な受け皿として浮上している点は注目に値する。
高速なインフラと機関投資家の関心が後押し
ソラナへの資金シフトの主な要因として、同ネットワークの高速なインフラと拡大するDeFiエコシステムが挙げられる。
イーサリアムと比較して取引の確定が速く、コストも低い点が評価されているようだ。市場分析では、ソラナの技術的な利点が「流入した流動性を即座に運用に回すことを可能にする」と指摘されており、効率性を求めるトレーダーや機関投資家にとって魅力的となっている。
機関投資家からの関心も高まっている。モルガン・スタンレーは2026年1月、ソラナ関連の投資信託を含む3つの暗号資産(仮想通貨)関連商品を米証券取引委員会(SEC)に申請した。
これは大手米銀がSOLを規制されたポートフォリオに組み込む初の事例とされている。また、ソラナに特化したファンドには1月9日までに8週連続で資金が流入しており、機関投資家による継続的な蓄積が今回の動きに先行していたことがわかる。
一方で、イーサリアムからの流出は、ビットコイン(BTC)やイーサリアムのETF(上場投資信託)に対する需要減退が一因とみられている。アナリストによると、これらのETFは1日で合計10億ドルの資産を失ったという。
価格変動と活発なネットワーク活動
資金流入の一方で、ソラナのネイティブトークンであるSOLの価格は激しく変動している。SOLは2026年の年初に20%急騰したが、1月25日には勢いが衰え、145ドルの抵抗線を突破できずに約16%下落し、126ドル付近まで後退した。
価格の調整局面にもかかわらず、ネットワーク上の活動は依然として活発だ。データ分析企業Messariによると、過去30日間でソラナは約23億件のオンチェーン取引を処理しており、これは他のチェーンを大きく引き離す数字である。
また、ハンファ(Hanwha)とソラナ財団の戦略的提携や、ソラナ関連のETFが登場するなど、エコシステム全体の開発も進んでいる。
市場全体を見渡すと、大手取引所のバイナンスでも1週間で6億7000万ドルのステーブルコイン純流入が記録された。アナリストはこうした資金の流れについて、投資家が新たな取引機会を見据えてポジションの再構築を始めている初期の兆候であると解釈している。
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