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Pump.funは12日、ソラナ(SOL)基盤のミームコインプラットフォームとして、PumpSwapでの取引手数料の一部をトークン制作者に分配する新たな報酬モデルを導入した。
今回の仕組みでは、PumpSwapで発生する手数料のうち、50%が自動的に各トークンのクリエイターへ還元される。クリエイターは、自身のコインの取引量に応じて0.05%の報酬をソラナで受け取れる。
この分配は、Pump.fun上の現行ボンディングカーブトークンや、PumpSwapに上場したトークンにも適用される。計算は2025年5月12日以降の取引に遡って行われ、報酬は利用者のプロフィール画面から即時引き出すことが可能となっている。
新モデル導入の背景と狙い
Pump.funによるこの報酬制度の導入は、従来のクリエイター報酬モデルへの批判を受けたものだ。
これまでトークンの制作者は、ローンチ直後に割り当て分を売却することで収益を得ていたが、この手法はラグプル(突然の資金持ち逃げ)や市場操作の温床となりやすかった。新モデルではプラットフォームの取引手数料をクリエイターへ直接還元することで、短期的な利益追求ではなく継続的なプロジェクト運営を促している。
さらに、PumpSwapは2025年3月に開始されて以降、Pump.funの1日あたり約2,960万円(2,000,000ドル)の収益のうち15%を占めるなど、急速な成長を遂げている。新報酬モデルはこの成長を持続可能なものとし、コミュニティ全体の信頼醸成につなげたい考えだ。
クリエイターとユーザーの反応、今後の課題
Pump.funの報酬分配モデルは、ミームコイン文化の根強いソラナ・エコシステムにおいて大きな注目を集めている。トークン制作者は、例えば1,480,000,000円(10,000,000ドル)規模の取引量があれば、74万円(5,000ドル)相当の報酬を受け取ることができる。
一方で、コミュニティの受け止め方は分かれている。クリエイターの継続的なインセンティブ確保を歓迎する声もあるが、トレーダー保護や悪用防止のさらなる仕組みを求める意見も根強い。
Pump.funは2024年以降、8,800万件以上のトークン生成を支援しており、ソラナの分散型金融(DeFi)プラットフォームの中でも存在感を高めているアルトコインとして注目されている。今回の取り組みは、収益とクリエイター持続性のバランスを模索するものだが、長期的な信頼向上や革新の促進につながるかは今後の動向が注目される。
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