DeFiLlamaは5日、データ整合性への重大な懸念を理由に、Asterの無期限先物データの掲載を停止したと明らかにした

Asterが報告する取引高が人為的に水増しされたウォッシュトレードの可能性を指摘している。

バイナンスと完全相関、ウォッシュトレード疑惑浮上

DeFiLlamaの共同創設者である0xngmi氏は、調査の結果、Asterの取引高がバイナンスの無期限先物取引高と相関係数1でほぼ同一になったと明らかにした。

この異常なパターンは、XRP/USDTやETH/USDTを含む複数の取引ペアで確認されている。

Asterは疑惑に対し注文者IDなどの詳細データを提供できず、報告された取引高が実際の取引によるものかを検証できなかった。

DeFiLlamaは、プラットフォームの信頼性を保つには第三者が検証可能なデータの提供が不可欠であると強調した。

掲載停止以前、Asterは分散型取引所市場で急成長を遂げていた。

2025年9月には1日の取引高が最大600億ドルに達し、競合のHyperliquidを上回ったと報告されていた。

価格急落と市場の反応

Asterはバイナンスの共同創業者CZ氏との関連が指摘されており、今回の疑惑により急成長の正当性に疑問の声が上がっている。

掲載停止の発表を受け、ASTERトークンの価格は直後に10%下落した。

市場のボラティリティを高めたもう一つの要因は、エアドロップされたトークンのロック解除である。総供給量の4%に相当するトークンが市場に放出され、大きな売り圧力となった。

金融アナリストは、この売り圧力によりASTERの価格が1ドルまで下落する可能性があると警告している。

0xngmi氏は成長の物語よりもデータの整合性を優先すると述べ、DeFiエコシステムにおける信頼を維持する姿勢を示した。

この決定は、分析プラットフォームが同様の状況に対応する際の一つの事例となる可能性がある。

Asterは9月にHyperliquidの取引高を超えたと報告されていたが、今回の疑惑によりその数値の信頼性が問われている。

一方、Hyperliquidは建玉シェア62%、収益倍率12.6倍といった強力な指標を持ち、ファンダメンタルズ面での優位性を保っている。

著名なDeFiアナリストのパトリック・スコット氏は、Hyperliquidの持続可能な収益モデルと、100以上のプロトコルと約20億ドルのTVLを支えるHyperEVMを通じたエコシステムの成長を評価している。

一連の出来事は、急速な成長指標と透明で検証可能なデータ慣行との間の緊張関係を浮き彫りにした。

DeFi市場が成熟するにつれて、DeFiLlamaのような分析プラットフォームはデータ整合性の番人としての役割を確立しつつある。

ポイント

  • DeFiLlamaがAsterの無期限先物データを掲載停止、ウォッシュトレード疑惑が浮上した。
  • Asterの取引高がバイナンスと相関係数1で完全一致し、データの信頼性に重大な懸念が生じた。
  • 掲載停止後ASTERトークンは10%下落、エアドロップのロック解除も売り圧力となった。

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棟方 有紀
棟方 有紀

2021年に仮想通貨投資を始め、2022年からWeb3専門メディアで執筆活動を開... 続きを読む

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