DeFiLlamaは5日、データ整合性への重大な懸念を理由に、Asterの無期限先物データの掲載を停止したと明らかにした。
Asterが報告する取引高が人為的に水増しされたウォッシュトレードの可能性を指摘している。
We've been investigating aster volumes and recently their volumes have started mirroring binance perp volumes almost exactly
Chart on the left is XRPUSDT on aster, you can see the volume ratio vs binance is ~1
Chart on the right is XRP perp volume on hyperliquid, where there's… pic.twitter.com/MwVD7rRyEn
— 0xngmi is hiring (@0xngmi) October 5, 2025
バイナンスと完全相関、ウォッシュトレード疑惑浮上
DeFiLlamaの共同創設者である0xngmi氏は、調査の結果、Asterの取引高がバイナンスの無期限先物取引高と相関係数1でほぼ同一になったと明らかにした。
この異常なパターンは、XRP/USDTやETH/USDTを含む複数の取引ペアで確認されている。
Asterは疑惑に対し注文者IDなどの詳細データを提供できず、報告された取引高が実際の取引によるものかを検証できなかった。
DeFiLlamaは、プラットフォームの信頼性を保つには第三者が検証可能なデータの提供が不可欠であると強調した。
掲載停止以前、Asterは分散型取引所市場で急成長を遂げていた。
2025年9月には1日の取引高が最大600億ドルに達し、競合のHyperliquidを上回ったと報告されていた。
価格急落と市場の反応
Asterはバイナンスの共同創業者CZ氏との関連が指摘されており、今回の疑惑により急成長の正当性に疑問の声が上がっている。
掲載停止の発表を受け、ASTERトークンの価格は直後に10%下落した。
市場のボラティリティを高めたもう一つの要因は、エアドロップされたトークンのロック解除である。総供給量の4%に相当するトークンが市場に放出され、大きな売り圧力となった。
金融アナリストは、この売り圧力によりASTERの価格が1ドルまで下落する可能性があると警告している。
0xngmi氏は成長の物語よりもデータの整合性を優先すると述べ、DeFiエコシステムにおける信頼を維持する姿勢を示した。
この決定は、分析プラットフォームが同様の状況に対応する際の一つの事例となる可能性がある。
Asterは9月にHyperliquidの取引高を超えたと報告されていたが、今回の疑惑によりその数値の信頼性が問われている。
一方、Hyperliquidは建玉シェア62%、収益倍率12.6倍といった強力な指標を持ち、ファンダメンタルズ面での優位性を保っている。
著名なDeFiアナリストのパトリック・スコット氏は、Hyperliquidの持続可能な収益モデルと、100以上のプロトコルと約20億ドルのTVLを支えるHyperEVMを通じたエコシステムの成長を評価している。
一連の出来事は、急速な成長指標と透明で検証可能なデータ慣行との間の緊張関係を浮き彫りにした。
DeFi市場が成熟するにつれて、DeFiLlamaのような分析プラットフォームはデータ整合性の番人としての役割を確立しつつある。
ポイント
- DeFiLlamaがAsterの無期限先物データを掲載停止、ウォッシュトレード疑惑が浮上した。
- Asterの取引高がバイナンスと相関係数1で完全一致し、データの信頼性に重大な懸念が生じた。
- 掲載停止後ASTERトークンは10%下落、エアドロップのロック解除も売り圧力となった。
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