暗号資産(仮想通貨)取引所大手のコインベースは14日、ハイパーリキッド(HYPE)におけるUSDCの公式管理者に就任した。

ステーブルコインをUSDCに一本化

ハイパーリキッドは、ネットワーク上のステーブルコイン基盤をUSDCに集中させる方針を固めた。これまで独自のステーブルコインであるUSDHが利用されていたが、今後はUSDCが取引や担保の中核を担う。

USDCの供給量はすでに約50億ドルに達しており、流動性の統合により市場の効率化が期待されている。

USDHの開発元であるNative Marketsは、コインベースにUSDHのブランド資産を譲渡する契約に合意した。同社は独立した事業体として存続し、新たな展開に注力していく姿勢を示している。

USDHの市場は段階的に終了する予定だが、利用者は専用のダッシュボードを通じて手数料無料でUSDCや法定通貨に交換できる。

移行期間中もUSDHの裏付け資産に関する証明書は毎月公開される。また、USDHとUSDCの取引ペアは無期限に維持され、利用者の資産保護が図られている。

ハイパーリキッドは、担保と決済の基準を統一することで、利用者の利便性を高め、市場の断片化を防ぐ狙いがある。

準備金の利回りをプロトコルに還元

今回の移行は、新たな資産管理の枠組みであるAQAv2に基づいて実施される。この仕組みにより、USDCの準備金から得られる利回りの大部分がハイパーリキッドのプロトコルに還元される。

運営コストを差し引いた利回りの約90%がネットワークに流れ込むと推定されている。

この結果、プロトコルの収益が約22〜26%増加する見通しだ。USDCの発行元であるサークルもこの枠組みに参加し、クロスチェーンなどの技術的なインフラ整備を担当する。

一方、コインベースはハイパーリキッド上で展開されるUSDCの資金管理を直接担うことになる。

米国で規制された大手取引所であるコインベースが管理を担うことで、エコシステム全体の信頼性向上が見込まれている。

Native Marketsは、コインベースの参画が米国の仮想通貨業界における強力な後押しになると評価している。利用者の保護を維持しつつ、経済的な利益をプロトコルに還元する新たな体制が本格的に始動する。

ポイント

  • コインベースがハイパーリキッド上のUSDC公式管理者に就任した。
  • ハイパーリキッドはステーブルコイン基盤をUSDCに一本化し、USDHは段階的に終了する。
  • USDCの準備金利回りの大部分がプロトコルに還元され、収益増加が見込まれている。

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渡辺 恵介
渡辺 恵介

2022年より暗号資産投資に取り組み、2023年からWeb3特化型メディアでライ... 続きを読む

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