取引高速化技術を採用したレイヤー2(L2)系暗号資産(仮想通貨)全体の時価総額は24日、前日比-6.1%安を記録し、約158億ドルで推移している

仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)が開発するイーサリアム(ETH)系レイヤー2(L2)ブロックチェーン「ベース(Base)」は、過去12カ月間でロック総額(TVL)を39億ドル(約5577億円)から84億ドル(約1兆2012億円)へ倍増させた。

この成長により、BaseはL2エコシステムにおいて最大規模のブロックチェーンとなった。

急成長を支える戦略的要因

ベースチェーンのロゴ

Baseの急速な成長は、複数の戦略的要因に支えられている。

同プラットフォームは、毎秒2.5億ガスユニット(Mgas/s)の処理能力を目指し、2025年10月までに10億件の取引実行を目標としている。

この高性能・低コストの取引環境が、多くのユーザーと開発者を引き付けている。

特に、分散型取引所(DEX)のエアロドーム(AERO)がBaseエコシステムの中核として機能し、2024年後半には10億ドル(約1430億円)を超える預金を集めた。

このような主要プロジェクトの成功が、Base全体のTVL成長に大きく寄与している。

取引所統合が成長を加速

BaseのTVL急増には、主要取引所との統合も重要な役割を果たした。

仮想通貨取引所のBinance.USがイーサリアムとUSDコイン(USDC)のBase経由での直接送金を可能にしたことで、ブリッジへの依存が減り、単日でTVLが20%増加し33億3500万ドル(約4770億円)に達した。

この統合により、ユーザーの参入障壁が大幅に下がり、Base上での取引活動が活発化した。同時に、競合するアービトラム(ARB)のTVL21億ドル(約3003億円)を上回り、L2市場でのBaseの優位性が確立された。

Baseは2025年までに2.5万人の開発者と2500万人のユーザーベースの獲得を目指している。

さらに長期目標として、2025年末までに1000億ドル(約14.3兆円)のオンチェーン資産獲得を掲げており、現在の成長軌道が今後も継続する見通しだ。

また、アルトコイン市場全体の成長に伴い、Baseエコシステムのさらなる発展が期待されている。

ポイント

  • BaseのTVLが過去12カ月で39億ドルから84億ドルへ倍増。
  • Binance.USとの統合により取引量が大幅に増加。
  • 2025年末までに1000億ドルの資産獲得を目標に掲げる。

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Yamato Nagashima
Yamato Nagashima
仮想通貨ライター

日本版99Bitcoinsライター。2019年から仮想通貨投資を開始。仮想通貨ブ... 続きを読む

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