米国の機関投資家は26日、現物ビットコインETFから大規模な資金を引き揚げた。
ビットコインとイーサリアムから資金流出
6月22日から26日の週に、ビットコイン(BTC)の現物ETFから約17億9,000万ドル(約2,899億8,000万円)が流出した。
これは2024年1月の取引開始以来、3番目に大きい週間流出額となる。5月中旬から続く売り圧力の背景には、マクロ経済の不確実性や価格調整がある。
イーサリアム(ETH)の現物ETFも、同様の傾向を示している。26日単日で約1,280万ドル(約20億7,360万円)、7日間で約9,500万ドル(約153億9,000万円)が流出した。
仮想通貨市場全体で、リスクを回避して利益を確定する動きが広がっている。
5月後半から6月上旬にかけて、ビットコインETFは13日間連続で資金が流出していた。
その際の流出総額は約43億ドル(約6,966億円)から44億ドル(約7,128億円)に達している。一時的に資金流入が回復したものの、再び大規模な流出に転じた形だ。
市場関係者は、この数週間の動きを、急激な価格上昇後の周期的な調整と分析している。機関投資家がポートフォリオのリスクを減らすため、ETFを通じて資金を再配分している状況だ。
金融引き締めの観測も、こうしたリスク資産からの資金引き揚げを後押ししている。
XRPやテーマ型ETFへの資金移動が鮮明に
一方で、XRPの現物ETFには約2,299万ドル(約37億2,438万円)の純流入があった。特にBitwise(ビットワイズ)のXRP ETFが約1,697万ドル(約27億4,914万円)を集めている。
Franklin Templeton(フランクリン・テンプルトン)のXRPZも約397万ドル(約6億4,314万円)を追加した。また、テーマ型ETFであるHYPEにも約1億1100万ドル(約179億8,200万円)が流入した。
機関投資家が主要銘柄から新興銘柄へ資金を移す動きが浮き彫りになっている。市場の関心が多様化し、特定のテーマや銘柄に資金が向かっている状況だ。
専門家は、こうした資金移動を市場の健全なローテーションと見ている。ビットコインやイーサリアムから資金が抜ける一方で、他の銘柄が受け皿となっている。
仮想通貨ETF市場は、単なる価格の上下だけでなく、より複雑な資金の流れを見せ始めている。
XRPの現物ETFは、6月に入ってから複数日にわたりプラスの資金流入を記録している。機関投資家が市場の変動を乗り越え、選択的にXRPを蓄積している様子がうかがえる。
主要銘柄への集中から、より幅広い仮想通貨への分散へと戦略が変化している。このような資金の分散は、本格的なアルトコインシーズンの到来を示唆している可能性がある。
ポイント
- ビットコイン現物ETFから週間で約17億9,000万ドルが流出した。
- イーサリアムETFからも資金が抜け、利益確定の動きが広がっている。
- XRPやテーマ型ETFには資金が流入し、銘柄間のローテーションが見られる。
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