暗号資産(仮想通貨)市場の機関投資家は3日、保有するイーサリアム(ETH)のステーキングを大幅に拡大させた。
バリデーター待機列が急増し過去最長クラスに
イーサリアムのネットワークで、新規バリデーターの待機列が約340万ETHに達した。
これはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行後で最長クラスの記録となる。新たにネットワークの承認作業に参加するための待機時間は、約60日と推定されている。
待機列は2026年1月初旬の約90万4,000ETHから急激に増加した。わずか2カ月間でステーキングの需要が急速に高まったことがわかる。3日時点のイーサリアムの価格は、約1,955ドルで取引されていた。
バリデーターの待機列は、PoSコンセンサスの安定性を守るための制限メカニズムとして機能する。ネットワークが一定期間に処理できるイーサリアムの量には上限がある。そのため、需要が処理能力を超えるとバリデーターは待機列に並ぶ仕組みとなっている。
機関投資家の長期的な戦略と市場への影響
待機列の急増は、機関投資家の行動変化が主な要因となっている。
企業や仮想通貨取引所、大口投資家などの主要な市場参加者は、価格上昇時に売却するのではなく利回りを求めてステーキングを選択している。これは防衛的で長期的な資本配分戦略とみられている。
一方で、ステーキングの解除を待つ退出列はほぼゼロに縮小している。参加を待つ数に対して、退出を準備するバリデーターはごくわずかとなっている。
仮想通貨取引所スウィフトエックス(Swyftx)のリードアナリストであるパブ・フンダル氏は、次の長期投資家の波が利回りのために供給をロックすることを選択していると指摘した。
決済インフラやAI関連アプリケーションにおけるイーサリアムの可能性も、需要を高める要因として挙げられている。取引所のウォレットからバリデーターの預金へと大規模な資金が移動している。
短期的な市場参加よりも、プロトコル固有の収益が好まれている。
退出列が最小限にとどまる中で待機列が高水準にあることは、イーサリアムの供給動向に影響を与える。
コンセンサスレイヤーに割り当てられる量が増えることで、市場で即座に利用可能な供給量が引き締まる可能性がある。2025年9月には退出列が約270万ETHに達していたが、現在その傾向は完全に逆転している。
ポイント
- イーサリアムの新規バリデーター待機列が約340万ETHに達し、待機時間は約60日となった。
- 機関投資家が価格上昇時の売却よりもステーキングによる利回りを優先している。
- ステーキング解除を待つ退出列はほぼゼロとなり、市場の供給量が引き締まる可能性。
ポイント
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