暗号資産(仮想通貨)取引所のクラーケンとトークン化プラットフォームのBacked Financeは20日、トークン化株式サービスxStocksをトロンブロックチェーンに拡大すると公表した。
この統合は、2025年6月下旬のソラナ(SPLトークンとして)、7月上旬のBNBチェーンへの展開に続く、同サービスにとって3番目のブロックチェーン対応となる。
xStocksは、アップルやテスラ、エヌビディアといった大手企業を含む60以上の米国株式のトークン版を提供する。
対象地域の利用者は、分割された現実世界の株式をブロックチェーン上で直接取引できる。
Another day, another @circle $USDC mint on @Solana.
Users can swap $USDC to $CRCLx onchain or through their preferred CEX, and use it in DeFi, on liquidity pools, as collateral, and more. https://t.co/pcVQGNQO8F
— xStocks (@xStocksFi) August 21, 2025
トークン化株式サービスxStocksの拡大
xStocksは、各トークン化資産が規制下のカストディアンによって保管される対応証券によって完全に裏付けられる、厳格な1対1の構造で運営されている。
全ての準備金はオンチェーンで公開されており、透明性が確保されている。
同サービスは開始以来、分散型および中央集権型の取引所を合わせて25億ドル以上の取引高を生み出しており、市場での高い需要を示している。
今回のトロンへの統合により、xStocksはTRC-20トークンとして展開される。
米国の規制により米国および米国居住者を除く、185の対象法域のクラーケン顧客は、トロンのネットワーク上でネイティブにトークン化株式の入出金や取引が可能になる。
この協力には、トロンのエコシステム開発を監督するコミュニティ主導組織であるTRON DAOとの積極的なパートナーシップが含まれる。
トロンの今後とRWAトークン化の展望
xStocksをトロンに拡大する決定は、その卓越したインフラ能力と、世界的なステーブルコイン決済における確固たる地位が背景にある。
トロンは主にテザー(USDT)を通じて1日あたり約220億ドルの取引量を処理しており、世界で最も活発な決済ネットワークの一つとなっている。
さらに、同ブロックチェーンは260億ドルを超える預かり資産(TVL)を維持しており、現実資産(RWA)のトークン化やDeFiアプリケーションの戦略的ハブとなっている。
このような動きは、仮想通貨市場全体におけるRWAトークン化の重要性が増していることを示唆している。
クラーケンの多角的なブロックチェーン戦略は、ソラナ、BNBチェーン、そして今回のトロンへと広がりを見せている。
これは、各ネットワークの利用者基盤と技術的強みを活用し、トークン化証券の普及を加速させる意図的な取り組みを反映している。
トロンの創設者であるジャスティン・サン氏は、この協力が伝統的な株式市場とブロックチェーンの透明で自由な環境を橋渡しすると強調した。
しかし、米国の証券規制を順守するため、同サービスは引き続き米国居住者には提供されない。この事実は、伝統金融と分散型金融の橋渡しにおける規制上の複雑さを示している。
ポイント
- クラーケンとBacked Financeがトークン化株式サービスxStocksをトロンブロックチェーンに拡大。
- トロンは高い取引量と低い手数料が評価され、3番目の対応ブロックチェーンとなった。
- サービスは開始から6週間で取引高25億ドルを達成したが、規制により米国では利用できない。
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