アルゼンチン経済を活性化し、中小企業に資金を提供することを目的に発行された暗号資産(仮想通貨)LIBRAですが、インサイダー取引疑惑により今後に暗雲が立ち込めています。
本記事では仮想通貨LIBRAの今後や将来性について、その特徴や事件の推移、取り巻く状況から、価格予想も交えて解説していきます。
LIBRAよりも将来性のある銘柄の選び方も紹介するため、是非投資の参考にしてください。
LIBRAの重要ポイント
- LIBRAはアルゼンチン経済活性化目的で作成された仮想通貨
- ミレイ大統領がSNSで言及後価格が急騰するも、その後90%以上暴落し詐欺疑惑が浮上
- LIBRAの今後には透明性の確保やプラットフォームとしての機能強化が急務
仮想通貨LIBRAとは?
LIBRAはソラナ(SOL)ブロックチェーン上に構築された仮想通貨で、アルゼンチンの経済自由化を支援する目的で作られました。2025年2月、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が言及したことで一時的に注目を集めましたが、その後急激な価格変動と問題が発生しました。
LIBRAの主な特徴は以下の通りです。
- ソラナ基盤のトークンで、高速で低コストの取引を目指している
- アルゼンチン経済の成長促進を掲げる「民間プロジェクト」として始まった
- 大統領の言及後、時価総額が一時45億ドルを超えるまで急騰した
しかしLIBRAは現在、深刻な問題に直面しています。大統領の投稿削除後価格が94%以上下落しましたが、これは「ポンプアンドダンプ」詐欺、つまり価格を人為的に吊り上げ(ポンプ)、高値で売り抜けた後に急落(ダンプ)させる市場操作であった疑いがあります。
開発チームによる大量の資金引き出しが確認されている状態です。
現在、アルゼンチン政府による調査が進行中で、LIBRAの今後の展開と仮想通貨市場への影響が注目されています。
LIBRA事件の推移を振り返る
LIBRAに関しては短期間で多くの出来事が起きたため、主要なイベントに絞って時系列順に解説します。
2月14日:LIBRAトークンのローンチと大統領の支持表明
2025年2月14日、アルゼンチンの仮想通貨市場に衝撃が走りました。この日ソラナブロックチェーン上でLIBRAトークンがローンチされ、同日午後7時01分(アルゼンチン時間)、ハビエル・ミレイ大統領が自身のXアカウントでLIBRAトークンを支持する投稿を行いました。
大統領は、このLIBRAが「小規模プロジェクトへの資金提供によってアルゼンチン経済を後押しする」と主張し、多くの投資家の注目を集めました。この投稿を受けてLIBRAトークンの価格は急騰し、わずか数時間で取引量が急増。
LIBRAの時価総額は一時40億ドルを突破し、投資家たちの間で熱狂的な買い付けが行われました。
2月15日:価格暴落と大統領の釈明
2025年2月15日、LIBRAトークンの価格が急落し、市場に衝撃が走りました。ミレイ大統領は突如としてLIBRAトークンを支持する投稿を削除し、プロジェクトの詳細について全く知らなかったと釈明。この発言を受け、LIBRAの価格は数時間で89%以上下落し、市場価値は4.18億ドルまで縮小しました。
投資家たちは大きな損失を被り、約7万5000人のユーザーが合計2.86億ドルもの損失を記録したと報告されています。この急激な価格暴落により、LIBRAトークンの信頼性は大きく揺らぎ、仮想通貨市場全体に動揺が広がりました。
2月16日〜17日:詐欺疑惑の浮上と法的措置
2月16日から17日にかけて、LIBRAトークン事件は新たな展開を見せました。ブロックチェーン分析企業Bubblemapsの調査により、LIBRAチームに関連する8つのウォレットが流動性操作を通じて合計1.07億ドルを引き出していたことが判明。
さらにLIBRAプロジェクトの開発者たちが過去にも類似の詐欺的スキームに関与していた証拠が浮上し、市場操作のパターンが明らかになりました。メラニアコインとの関連性も指摘されています。
これらの発見を受けて、2月16日には米国の法律事務所Burwick Lawが介入し、被害者のために賠償を求める法的措置を開始しました。翌17日にはアルゼンチンの弁護士団がミレイ大統領を「意図的な市場操作」の疑いで告訴し、詐欺罪で刑事告発されたことが報じられました。
2月18日以降:政治的影響と市場への長期的影響
2月18日以降、LIBRAトークン事件はアルゼンチンの政治に大きな波紋を広げています。ミレイ大統領に対する弾劾の動きが本格化し、政治的危機に発展しています。反汚職局(OA)が大統領と閣僚の調査を開始し、特別調査タスクフォース(UTI)が設立されました。
この事件は単なる仮想通貨スキャンダルを超え、国際的な法律事務所が大統領を相手取った大規模な訴訟を準備しているとの報道もあります。
市場への影響も深刻で、アルゼンチンの公共部門におけるブロックチェーン技術の採用に疑念が生じています。カルダノ創設者のチャールズ・ホスキンソンは、この事件がアルゼンチンのブロックチェーン未来に影を落とし、投票システムや政府の財務透明性向上などの革新的ソリューションの実現を妨げる可能性を指摘しています。
LIBRAは今後どうなる?将来性はないのか
ここからはLIBRAの今後・将来性について3つの観点から考察していきます。
- アルゼンチン政府とのつながりによる影響
- 技術的な基盤と開発の進展
- 市場の信頼回復と透明性の確保
アルゼンチン政府とのつながりによる影響
LIBRAの将来性は、アルゼンチン政府との関係によって大きく左右される可能性があります。ミレイ大統領による推奨とその後の価格暴落により、政府の信頼性が損なわれました。
現在、大統領は詐欺容疑で調査を受けており、これがLIBRAの今後にさらなる打撃を与える恐れがあります。
政府の関与が明らかになれば、規制当局の厳しい監視下に置かれる可能性も高くなります。一方で政府が正式にLIBRAを支持すれば、一時的な価値の上昇につながる可能性もありますが、長期的な信頼性の回復には時間がかかるでしょう。
結果として、LIBRAの今後や将来性は不透明であり、投資家は慎重に対応する必要があります。
技術的な基盤と開発の進展
LIBRAの技術的基盤は、KIP ProtocolというWeb3フレームワークに基づいています。このプロトコルはAI応用のための基盤を提供しており、ブエノスアイレス市政府のブロックチェーン委員会にも参加しており、政府との連携も進んでいます。
しかしLIBRAの急激な価格変動や不透明な資金管理により、技術面での信頼性に疑問が生じています。LIBRAの今後の開発進展には、透明性の確保と技術的な信頼性の回復が不可欠です。また、小規模ビジネスや起業家向けの資金調達プラットフォームとしての機能強化が期待されますが、現状ではLIBRAの将来性は不透明と言わざるを得ません。
市場の信頼回復と透明性の確保
LIBRAの将来性は、市場の信頼回復と透明性の確保にかかっています。現在、アルゼンチン政府による調査が進行中で、特別調査タスクフォース(UTI)が設置されました。この調査結果の公開と、プロジェクトの透明性向上が不可欠です。
また、詳細なホワイトペーパーや公式ドキュメントの整備も急務です。市場の信頼を取り戻すには開発チームによる明確な説明と、資金管理の透明性が求められます。しかし大統領の関与や価格操作の疑惑により、LIBRAの信頼性は大きく損なわれており、将来性の回復には相当な時間と努力が必要となるでしょう。
LIBRAの今後は、これらの要因がどのように展開するかに大きく依存します。政治的な影響、技術的な進展、そして市場の信頼回復への取り組みが、LIBRAの今後の道筋を決定づける重要な要素となります。
LIBRAの将来価格予想
ここでLIBRAの将来価格予測を発表します。99Bitcoinsは長年様々なプレセール仮想通貨のレビューを行っており、価格予想に強みを持ちます。
専門家によればLIBRAは今後、以下の価格推移を経ることが予想されています。
- 2025年のLIBRA:0.1ドル〜0.56ドルで推移
- 2026年のLIBRA:0.1ドル〜0.29ドルで推移
- 2030年のLIBRA:0.09ドル〜0.2ドルで推移
以下がLIBRAの価格予想表とチャートです。
年 | 最低価格(USD) | 平均価格(USD) | 最高価格(USD) |
---|---|---|---|
2025 | 0.1 | 0.2 | 0.56 |
2026 | 0.1 | 0.15 | 0.29 |
2030 | 0.09 | 0.14 | 0.2 |
LIBRAはアルゼンチン経済の発展のために作られたトークンですが、ホワイトペーパーやトークノミクス、ロードマップが整備されていないため、今後も成長可能性は限られていると考えられます。短期的にはプロジェクトが前進し、トークン価格が再び急騰する場面があるかもしれませんが、長期的には右肩下がりになる可能性も高いです。
LIBRAがオワコンであると断定はできませんが、ガチホすることで大きく含み損を抱える可能性は決して低くないでしょう。
LIBRAを超える将来性を持つ仮想通貨
本サイトでは基本的にLIBRAへの投資は推奨しません。前述のようにプロジェクトの情報が非常に限られており、成長期待値も低いと言わざるを得ません。一方で新しい仮想通貨の中には高い可能性を秘めた銘柄が多いのも事実。
本サイトでは今後1000倍を狙える有望仮想通貨を多数紹介していますが、その多くは仮想通貨ウォレット「Best Wallet(ベストウォレット)」から直接購入が可能です。
ここではそんなBest Walletでのおすすめ仮想通貨の購入方法を見ていきます。一般的なビットコインの買い方とは少し手順が異なりますが、とても簡単です。
- Best Walletを準備する
- 「Upcoming Tokens」から吟味する
- 購入する
①:Best Walletを準備する
まずはBest Walletアプリをダウンロードして、設定します。Best Walletは1年でアクティブユーザー数25万人を達成した人気の仮想通貨ウォレットであるため、偽アプリを掴まないよう、本サイト上のリンクからダウンロードしましょう。
ダウンロード後は以下の手順で初期設定を済ませてください。
- メール認証
- 電話番号認証
- 二段階認証と生体認証
- シードフレーズの保管
②:「Upcoming Tokens」から吟味する
アプリの設定が完了したら、アプリのトップページから「Upcoming Tokens」をタップ。すると様々な有望ミームコインを見つけることができます。
各プロジェクトのロードマップやトークノミクス、ホワイトペーパーを確認するようにしてください。本サイト99Bitcoins上でもICO仮想通貨として個別に銘柄を解説しています。
③:購入する
購入する銘柄が決まったら、購入枚数と金額を確認して、最後にステーキングの有無を選択して購入を完了してください。Upcoming Tokens内の仮想通貨は基本的に全て先行セール中なのもあり、高額のステーキング報酬を得ることができます。受動収入が欲しい場合は検討してみてもいいでしょう。
Best Walletアプリの詳しい情報については、Best Walletレビュー記事も参考にしてみてください。
Best Walletを見てみるまとめ
本記事では仮想通貨LIBRAの今後や将来性について、その特徴や事件の推移、将来価格予想まで解説してきました。
ソラナチェーン上で発行されたLIBRAの今後は、ソラナ自身にも影響を与えるほど深刻なものに発展しています。仮想通貨の投資をするに当たっては以下が揃っているかをよく確認する必要があります。
- ホワイトペーパーが存在しているか
- トークノミクスやロードマップは現実的か
- 先行セールの場合、CoinsultやSolidProofの監査を受けているか
本サイト99Bitcoinsで紹介している限定セール中の仮想通貨は、信頼できるものだけを精選しています。LIBRAの購入を検討している方は、より将来性のある仮想通貨に資金を振り向けることも検討してみてください。
参考資料
無料のビットコイン・クラッシュコース
- 10万人以上の学習者に支持されています
- 連続7日間、1日1通のメール
- 簡潔で学べる内容を保証!
99Bitcoinsを信頼する理由
2013年に設立された99Bitcoinsのチームメンバーは、ビットコイン黎明期から仮想通貨のエキスパートとして活躍してきました。
毎週の調査時間
10万以上月間読者数
専門家による寄稿
2000+検証済み仮想通貨プロジェクト