Web3プロジェクトのHumanity Protocol(ヒューマニティ・プロトコル)は9日、関連ウォレットからの大規模な資金流出を発表した。

数十億円規模の被害

8日から9日にかけて、Humanity Protocolに関連する複数のウォレットから暗号資産(仮想通貨)が不正に引き出された

オンチェーンアナリストの報告によると、被害額は当初1,900万ドル(約30億4,000万円)と見積もられていた。

その後の追跡調査で、最終的な損失は3,000万ドル(約48億円)から3,200万ドル(約51億2,000万円)に達する可能性が浮上している。

被害に遭ったウォレットは、同プロジェクトのアプリケーションやステーキング機能を利用していた共通点がある。

Humanity Protocolのテレンス・クォック創設者は、財団メンバーの秘密鍵が流出したことによるセキュリティインシデントだと説明した。

調査機関も、内部犯行ではなく外部からのハッキングによる鍵の窃取が原因であるとの見方を示している。

現在、プロジェクトはセキュリティ企業や取引所と連携し、被害の拡大防止と詳細な原因究明を進めている。

流出資金の追跡も行われており、今後の調査結果が待たれる状況だ。また、被害額の一部はすでにビットコイン(BTC)に交換されたとの未確認情報もある。

トークン価格が80%以上急落

攻撃者は盗み出したHトークン(H)を分散型取引所で即座に売却し、イーサリアム(ETH)などに交換した。

一部の報告では、BNBチェーン上で新たにHトークンが発行され、市場への売り圧力をさらに強めたとされている。

攻撃者による大量売却と保有者のパニック売りが重なり、Hトークンの価格は1日足らずで80%以上暴落した。

下落率は一時的に90%を超え、価格は0.05ドル(約8円)から0.08ドル(約12.8円)付近まで落ち込んでいる。これまでの価格上昇で築かれた市場価値の大部分が失われる事態となった。

プロジェクト側は被害を抑えるため、ブリッジ機能や流動性プールの運用を一時停止する措置を講じている。

専門家は、詳細な技術報告が公式に発表されるまで、初期の情報には慎重に対処するよう呼びかけている。

市場の信頼回復には、原因の特定と再発防止策の提示が不可欠となる。さらに、価格変動を避けるため、投資家が資金をステーブルコインへ避難させる動きも確認されている。

ポイント

  • Humanity Protocol関連ウォレットから最大約51億2000万円相当の仮想通貨が流出した。
  • 財団メンバーの秘密鍵流出が原因とみられ、外部からの攻撃の可能性が高い。
  • 攻撃者の売却により、Hトークンの価格は1日足らずで80パーセント以上暴落した。

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永島 大和
永島 大和
仮想通貨ライター

日本版99Bitcoinsライター。2019年から仮想通貨投資を開始。仮想通貨ブ... 続きを読む

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