メタバースとは、インターネット上に構築された仮想(バーチャル)空間のことです。

メタバース空間には街並みや広場などが再現されており、ユーザーは自分の分身であるアバターに服や帽子などを着せ替えながら歩き回り、ほかのユーザーとの会話やイベント参加を楽しめます。

とはいえ、「メタバースに興味はあるけれど、難しそうで一歩踏み出せていない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、暗号資産(仮想通貨)・メタバース分野の専門家がレビューした内容をもとに、メタバースの意味や基本用語、主な活用例を初心者向けにわかりやすく解説します。

メタバース(仮想空間)の重要ポイント

  • メタバースとは、インターネット上に構築された仮想空間(メタバース空間)のこと
  • アバターで街や広場などのバーチャル世界を歩き回り、会話やイベント参加を楽しめる
  • ゲームだけでなく、仕事・買い物・行政・教育など、現実のサービスがメタバース空間に広がりつつある

メタバース(仮想空間・バーチャル空間)とは?

日本の街並みや神社が浮かぶメタバース空間のイメージ図

メタバースとは、わかりやすく説明すると「ネット上の3D世界で、人々が集まる場所」のことです。

メタバースとは何かを正確に理解するには、「仮想空間」「バーチャル空間」との違いを整理しておく必要があります。

なお、こうしたメタバース空間ではゲーム内通貨やNFTの決済手段として仮想通貨が利用されるケースもあり、ビットコインの今後とも関わりの深いテーマになってきています。

では、それぞれの違いを確認していきましょう。

仮想空間とメタバースの違い

仮想空間とは、わかりやすくいうと「現実世界を再現した、デジタル上の世界」のことです。

ゲームのフィールドやシミュレーション用の都市など、画面の中に広がるバーチャル世界はすべて仮想空間に含まれます。

メタバースとは、インターネット上に構築された仮想空間の中で、ユーザーがアバターとして参加し他のユーザーと同じ空間を共有できるオンラインの世界を指します。

バーチャル空間とは、仮想空間のうちVRゴーグルなどを使って「その場にいるような感覚」を得られるバーチャルの世界を指す言葉です。

仮想空間・バーチャル空間・メタバースの違いを整理すると、次のようになります。

項目 仮想空間とは バーチャル空間とは メタバース(メタバース空間)とは
意味 コンピュータ上に作られたあらゆる仮想世界・デジタル空間 仮想空間のうち、臨場感の高いバーチャルの世界を指す表現 仮想空間の中でアバターとして参加するオンライン世界
体験イメージ ゲームのマップや都市シミュレーションなどの「画面の中の世界」 VRゴーグルで入り込む「没入型バーチャル空間」 アバターでログインする「仮想世界」
主な目的 表示・シミュレーション・コンテンツ提供 現実に近い臨場感ある体験の提供 交流・イベント・仕事など多用途の活動
人との関わり 人が直接入らない仮想世界も多い 体験が中心で、他ユーザーとの同時参加は必須ではない 多数のユーザーが同時接続し、コミュニケーションを行う

仮想空間とメタバースの違いを一言でまとめると、「仮想空間はデジタルな場所の総称、メタバースはアバターで集まり活動するバーチャル空間」と捉えるとイメージしやすくなります。

メタバース(仮想空間・バーチャル空間)の特徴

メタバース空間の円卓会議を表現したバーチャルオフィスのイメージ図

メタバース空間には従来のオンラインゲームやSNSとは違う特徴があります。

代表的な3つのポイントは下記の通り。

  • アバターで参加する三次元の仮想世界
  • 多人数が同時に集まるバーチャル空間
  • ゲームから仕事まで広がるメタバース活用

アバターで参加する三次元の仮想世界

メタバースとは、インターネット上に構築された三次元の仮想世界を指します。

ユーザーはアバターと呼ばれる分身キャラクターを通じて、この仮想空間に出入りします。

メタバース空間には街並みや広場、会場などが再現されており、ユーザーはアバターに服や帽子などのアイテムを着せ替えながら散策できます。

画面の向こう側に「もう一つの世界」が広がっているイメージの仮想空間(メタバース)と言えるでしょう。

多人数が同時に集まるバーチャル空間

メタバースの大きな特徴は、多人数が同じ仮想空間に同時参加できることです。

同じメタバース空間にログインしているユーザー同士が、アバターを通じて会話したり、イベントに参加したりできます。

コンサートやゲームイベント、展示会などの「場」をオンライン上で共有できる点は、メタバースの特徴の一つです。

バーチャル空間という言葉は、現実では離れて暮らす人同士でも、同じ場所に集まっているような感覚を得られる世界だと考えるとイメージしやすくなります。

ゲームから仕事まで広がるメタバース活用

メタバース活用の出発点はゲーム分野でした。

『マインクラフト』や『あつまれ どうぶつの森』、『The Sandbox』などのタイトルは、仮想空間の代表例としてよく挙げられます。

特に『The Sandbox』のようにトークンやNFTを扱うタイトルはブロックチェーンゲームとしても知られており、メタバースと仮想通貨の橋渡し役となる存在です。

近年はゲーム以外の用途も広がっており、企業がメタバース空間上にオフィスやショールームをつくり、バーチャル会議やオンラインイベントを開くケースも増えてきました。

ゲーム内のアイテムやNFTをマーケットプレイスや分散型取引所と連携して売買できるサービスも登場しており、仮想空間を使って働いたり学んだりしながらデジタル資産を扱う機会も少しずつ増えています。

メタバースのメリット・デメリット

現実の東京とデジタル都市がつながるメタバースへの入口を表現したイメージ図

メタバースには、新しい体験やビジネスの機会が生まれる一方で、注意しておきたいリスクもあります。とくにメタバース関連のアルトコインに投資する場合は、値動きやプロジェクトの継続性なども含めて慎重に見極めることが重要です。

メタバースのメリットとデメリットを分けて整理しますので、まずはポジティブな面から見ていきましょう。

メタバースのメリット

メタバースでできることを整理すると、大きく三つのメリットが見えてきます。

メリット①:時間や場所の制約を小さくできる

メタバースの大きなメリットは、時間や場所の制約を軽くできることです。

仮想世界に用意された会議室やイベント会場に、仕事が終わったあと自宅から参加したり、海外で開催されているはずのライブをオンラインで楽しんだりできます。

移動時間や交通費をかけずに様々な体験にアクセスしやすくなる点が、現実のサービスにはない利点と言えます。

メリット②:距離や国境を越えて人とつながれる

メタバース空間では、インターネットに接続できれば場所を問わず同じバーチャル空間に集まれます。

離れた友人と仮想空間で待ち合わせをしたり、海外のユーザーとリアルタイムで会話したりできるため、オンライン上の「第三の居場所」として使える点がメリットです。

メリット③:新しいビジネスや表現の場が広がる

メタバースとは 仮想通貨やNFTと組み合わせて使われることも多く、企業やクリエイターにとって新しいビジネスの舞台になりつつあります。

仮想世界にバーチャル店舗やショールームを構えたり、デジタルアイテムを販売したりと、現実の店舗とは異なる形で商品やサービスを届けられるようになりました。

ゲームやNFTプロジェクトによっては、プレイ内容や貢献度に応じてトークンやマイニング報酬を受け取れる仕組みもあり、新しい収益機会として注目されています。

オンライン展示会や社内イベントをメタバース空間で開催する例も増えており、仕事やプロモーションの場としても可能性が広がっています。

メタバースのデメリット

メタバースには多くの可能性がありますが、その一方で注意すべき課題も存在します。特に総務省の「メタバースにおけるサイバーセキュリティの検討について」では下記を紹介しています。

デメリット①:アカウント乗っ取りや「なりすまし」のリスク

もっとも分かりやすいのが「なりすまし」です。

攻撃者が他人のID・パスワードを盗み取り、正規ユーザーのふりをしてログインするケースが想定されます。

アバターを勝手に動かされたり、フレンドに不適切なメッセージを送られたりすると、当事者の信用に関わる問題になりかねません。

総務省の整理では認証情報の窃盗だけでなく、ディープフェイクによる音声偽装も「なりすまし」の一種として挙げられており、よりリアルな詐称が生まれる点にも注意が必要です。

デメリット②:データの「改ざん」や証拠隠しによるトラブル

メタバース内で扱われるデータは、ワールド(空間)や表示アセット、ユーザープロファイルなど多岐にわたります。

悪意のあるユーザーがこれらを不正に書き換える「改ざん」が起きると、虚偽の情報が表示されたり、他人の作品が書き換えられたりするおそれがあります。

さらに、行動履歴や操作ログ、メッセージ履歴を改ざん・削除してしまうと、「そんなことはしていない」と言い逃れをされる「否認」も発生しやすくなります。

トラブルが起きたときに、誰が何をしたのか検証しづらくなる点が課題です。

デメリット③:会話や行動が「情報漏洩」につながるおそれ

メタバースでは、アバター同士の雑談やミーティング、イベントなど、さまざまなコミュニケーションが行われます。

一見ただの会話に見えても、空間内での発言や行動が盗聴・盗撮され、外部に保存・拡散されるリスクがあります。

画面録画やスクリーンショットが簡単に行える環境では、意図せず個人情報や勤務先、位置情報などが推測されてしまう場合もあります。

「この空間の会話は外に出るかもしれない」という前提で話す意識が求められる点は、現実以上にシビアな部分と言えるかもしれません。

サイバー攻撃以外にも、メタバースに夢中になりすぎることで現実の人間関係がおろそかになったり、長時間の利用で運動不足や睡眠リズムの乱れを招いたりするリスクがあります。

さらに、メタバース関連の仮想通貨やNFT、クラウドマイニングなどに過度な資金を投じることも、価格変動による損失リスクにつながる点に注意が必要です。

あくまでメタバースは生活を支える道具のひとつと捉え、利用時間を決めたり、画面から意識的に離れる時間をつくったりしながら付き合っていくようにしましょう。

メタバースでできること【活用事例】

メタバース空間でVRゴーグルを使って学習するバーチャル教室のイメージ図

ここからは、「メタバースでは実際に何ができるのか」という視点で、代表的な活用事例を紹介します。

ゲームだけでなく、仕事や買い物、行政サービスまで幅が広がっている点に注目してみてください。

メタバース関連のサービスやプロジェクトを追うことは、将来性のありそうな次の仮想通貨を考えるときのヒントになる場合もあります。

  • ゲームやクリエイティブ活動
  • 仮想オフィスでリモート会議に参加
  • バーチャルショップやブランド空間で買い物
  • バーチャルイベント・ライブやコミュニティに参加
  • 婚活・行政・教育など現実のサービスにアクセス

ゲームやクリエイティブ活動

まず挙げられるのが、メタバース型のゲームで遊ぶ活用法です。

『The Sandbox』や『Decentraland』では、プレイヤーがアバターになって仮想空間を歩き回り、土地(LAND)を購入したり、自分でゲームや建物をつくったりできます。

『マインクラフト』のように、ブロックで構成された世界を自由に冒険・建築できるゲームも、メタバース的な世界観を持つ代表例です。

『フォートナイト』や『あつまれ どうぶつの森』のようなタイトルも、単なる対戦・生活ゲームにとどまらず、プレイヤー同士が集まる「仮想の場」として活用されつつあります。

アイテムや土地をNFTとして売買できるタイトルもあり、エルフトークンのようなゲーム系トークンが使われるケースもあります。遊びながらデジタル資産を扱える点が特徴と言えるでしょう。

ビットコインの半減期など仮想通貨市場全体のイベントに合わせて、メタバース関連トークンの価格が動くケースもあり、マーケットの動向と結びつけて楽しむ人も増えています。

一方で、メタバース関連のトークンの中には価格変動が極端に大きい草コインもあり、投資目的で購入する場合はリスクを十分に理解しておく必要があります。

仮想オフィスでリモート会議に参加

メタバースは、仕事の場としても活用されています。

Meta社の「Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)」では、VRヘッドセットを装着して仮想オフィスに入り、アバター同士で会議やブレインストーミングを行えます。

ホワイトボードに書き込みをしたり、自分のPC画面を共有したりしながら話し合えるため、普通のビデオ会議よりも「同じ部屋にいる感覚」で打ち合わせしやすい設計です。

かつて流行した『Second Life』も、最近は豊富なノウハウを活かして、バーチャル会議やイベントスペースとして使われる例が出てきました。

出社とオンライン会議の中間のような新しい働き方を試す場として、メタバースオフィスを導入する企業も増えつつあると言えるでしょう。

バーチャルショップやブランド空間で買い物

ショッピング分野でも、メタバースならではの取り組みが進んでいます。

Roblox(ロブロックス)上で展開されている「NIKELAND(ナイキランド)」では、ナイキ本社をモチーフにしたフィールドの中でミニゲームを楽しみつつ、アバター用のスニーカーやウェアを試着できます。

現実のナイキ製品と連動したアイテムもあり、ブランドの世界観を遊びながら体験できる構成です。

そのほか、H&MやGUCCIといったファッションブランドが、メタバース上にバーチャルショップを開設する動きも出てきました。

将来的には「TheMall」のようなメタバースショッピングモールに複数ブランドが出店し、現実の商業施設と似た感覚で買い物できる環境が増えていくと考えられます。

バーチャルイベント・ライブやコミュニティに参加

メタバースは、大規模イベントやライブ会場としても利用されています。

『フォートナイト』では、人気アーティスト・米津玄師さんのバーチャルライブが開催され、大勢のユーザーがゲーム内で同じステージを鑑賞しました。

現地に行かなくても世界中から同じ空間に集まって音楽を楽しめる点が大きな特徴です。

コミュニティの場としては、ソーシャルVRアプリ「VRChat」が代表的です。ユーザーが作った「ワールド」と呼ばれる空間に自由に出入りし、ボイスチャットやアバターの動きを通じて交流できます。

『The Sandbox』上の「OASIS TOKYO」や、イーサリアムのブロックチェーン上に構築された『Decentraland』上の「OASIS KYOTO」のように、アートイベントやファン同士の交流拠点として設計されたメタバース都市も登場しています。

こうしたバーチャル世界が、新しいコミュニティ形成の場として注目されつつある状況です。

婚活・行政・教育など現実のサービスにアクセス

最後に、現実のサービスとメタバースを組み合わせた活用例も見ておきましょう。

主な事例は、以下の通り。

  • メタバース婚活:参加者がアバターとして仮想会場に集まり、出会いの機会を得ます。(山梨県北杜市や島根県出雲市などの自治体が実施)
  • メタバース区役所:自宅や職場から仮想庁舎に入り、職員のアバターと音声やチャットで相談ができます。(東京都江戸川区が実証実験)
  • メタバース工学部:メタバース空間で工学や情報分野を学べる場を提供しています。(東京大学が実施)

メタバースを活用することで、居住地や年齢、立場に関係などの制限が少なくなり、幅広いサービスが実現しています。

メタバース(仮想空間)の始め方・やり方

メタバースは、次の3ステップで利用を始められます。

  1. メタバースサービスに登録する
  2. 仮想通貨取引所の口座を開設する
  3. ウォレット(MetaMaskなど)を用意する

それぞれ順番に見ていきましょう。

  • メタバースサービスに登録する

    最初に、遊んでみたいメタバースサービスを決めてアカウント登録を行います。

    『The Sandbox』や『Decentraland』のようなブラウザ型のメタバースもあれば、専用クライアントやアプリのインストールが必要なゲームもあります。

    例えば『The Sandbox』であれば、一般的には次のような流れになります。

    1. 公式サイトでアカウントを作成する
    2. 必要に応じてランチャーやエディターをダウンロードする

    登録が済んだら無料で入れるエリアを歩き回ったり、アバターの見た目を変更したりして、どのような世界なのかを体感してみると全体像がつかみやすくなります。

    アイテム購入や土地の売買をすぐに行う必要はないため、最初は「見学」のつもりで触ってみると安心です。

  • 仮想通貨取引所に口座を開設する

    アイテムや土地の購入、NFTの売買などを行うメタバースでは、仮想通貨で支払いを行うケースが一般的です。

    そのため本格的にメタバース内の経済活動に参加したい場合は、国内の仮想通貨取引所で口座を用意しておくと便利です。

    代表的な仮想通貨としてはビットコイン(BTC)などが挙げられますが、どの銘柄を用意すべきかは利用するメタバースによって異なります。

    多くの取引所では、次のような流れで口座開設を行います。

    1. メールアドレスやパスワードを登録してアカウントを作成する
    2. 本人確認書類をアップロードし、審査が完了するのを待つ

    審査が完了したら日本円を入金し、メタバース内で使う予定の仮想通貨を購入します。

    ビットコインやイーサリアムに加えて、価格が法定通貨と連動するステーブルコインのUSDTなどを使えるサービスも増えています。

    ステーブルコインとは、価格をドルなどの法定通貨に連動させることで値動きを小さく抑えた仮想通貨のことです。

    どの銘柄が必要になるかはメタバースごとに異なるため、事前に公式サイトなどで確認しておくとスムーズです。

  • ウォレット(MetaMaskなど)を用意する

    取引所の口座と仮想通貨の準備ができたら、次はウォレットを用意します。ウォレットは仮想通貨やNFTを保管し、メタバースと接続するための「お財布」のような役割を持つツールです。

    もっともよく利用されているウォレットのひとつがMetaMask(メタマスク)です。MetaMaskは次のような形で利用できます。

    • ChromeなどのWebブラウザ拡張機能としてインストールする
    • スマートフォンアプリとしてインストールする

    初期設定では、復元フレーズ(シードフレーズ)と呼ばれる重要なキーワードが表示されます。

    これはウォレットを復旧するための鍵にあたるため、必ずオフラインで保管し、誰にも教えないようにすることが大切です。

    その後、取引所からウォレット宛てに仮想通貨を送金し、メタバースの公式サイト上で「ウォレットを接続」といったボタンを押すことで、ゲーム内のアカウントとウォレットを紐づけられます。

    MetaMaskにはメタバースゲームで獲得したNFTを保管する機能も用意されています。

    まずは少額から送金・接続の流れを試し、手順に慣れてから本格的な利用に進むと、トラブルを避けやすくなります。

メタバース(仮想空間)の注意点・リスク

メタバース利用に伴うプライバシー侵害や依存などのリスク・注意点を表現したイメージ図

メタバースを安全に楽しむためには、メリットだけでなくリスク面も押さえておくことが大切です。利用者が特に意識しておきたい注意点は下記の通り。

  • アカウントと個人情報をしっかり守る
  • トラブル時に備えて「記録」と「公式情報」を重視する
  • 長時間利用による心身の負担に気を配る

アカウントと個人情報をしっかり守る

メタバースでは、アバターやIDがそのまま「あなた自身」として振る舞うため、アカウントを乗っ取られると、なりすまし行為や悪用につながるおそれがあります。

危険につながるような行動は、控えるよう気をつけましょう。

注意すべきポイント
  • パスワードは他サービスと使い回さず、二要素認証が使える場合は必ず設定する
  • プロフィールや会話の中で、本名・住所・勤務先・通学先などをむやみに明かさない
  • ボイスチャットやカメラ機能を使うときは室内の様子や家族が映り込まないようにする
  • 「ログイン情報を教えてほしい」「認証コードを送ってほしい」といった依頼には絶対に応じない

こうした基本的な対策だけでも、アカウント悪用や盗聴・盗撮といったリスクを大きく下げることができます。

トラブル時に備えて「記録」と「公式情報」を重視する

メタバース上のやり取りは、後から「そんな操作はしていない」「そんな発言はしていない」と否認されるケースも想定されます。

後にトラブルにならないよう、事前に対策しておくことが重要です。

注意すべきポイント
  • アプリやプラットフォームは必ず公式サイトや公式ストアからのみインストールする
  • 不審な動作や心当たりのない操作履歴を見つけたらログアウトとパスワード変更を優先する
  • 高額なアイテム取引や土地(LAND)購入などを行う場合はスクリーンショットや取引履歴を保存しておく
  • トラブルが起きたときは証拠となるログや画面を残したうえで、運営元のサポート窓口に相談する

サービス側のセキュリティ対策に加えて、利用者が「証拠を残す」「公式情報を疑わずに使う」という姿勢を持つことで、万が一トラブルが発生した際のダメージを抑えやすくなります。

長時間利用による心身の負担に気を配る

メタバースは没入感が高く、気づいたら長時間利用していたということも珍しくありません。

また、短期間で資産を増やそうと仮想通貨の億り人を目指して無理な課金や投資を重ねると、家計への負担や精神的なストレスが大きくなる点にも注意が必要です。

特に子どもやゲームに熱中しやすい人が利用する場合は、あらかじめルールを決めておくことが重要です。

ルールの例
  • 1回あたりの利用時間や就寝前の利用時間をあらかじめ決めておく
  • 30〜60分ごとに休憩を取り、ヘッドセットを外して目と身体を休める
  • 課金やアイテム購入を行う場合は、月ごとの上限額を決める

メタバースを「現実の生活を補うもの」として捉え、健康や家計に負担がかからない範囲で付き合うことが、安全かつ長く楽しむためのポイントになります。

まとめ

本記事では、メタバース(仮想空間)の意味や特徴、できること、メリット・デメリット、始め方、注意点まで一通り整理しました。

メタバースは広がりを見せていますが、一方で、注意すべきポイントも少なくありません。仕組みをしっかりと理解したうえで、安全に楽しむことが重要です。

いきなり大きな金額を動かしたり仮想通貨のガチホだけに頼ったりするのではなく、小さな体験から試してみて、自分に合った距離感でメタバースとの付き合い方を整えていくことをおすすめします。

メタバース(仮想空間)とは?に関するよくある質問

メタバースが流行らない理由は何ですか?

Expand

VR機器などの準備コストが高いことや、誰もが「そこまでして使いたい」と感じる決定的な使い道がまだ少ないことが理由として挙げられます。

加えて、ミームコインのような投機的な話題ばかりが先行し、一般の人から見ると実用的な価値や安心感が伝わりにくい点も一因といえるでしょう。

メタバースが普及しない理由は何ですか?

Expand

プラットフォームごとの互換性や共通ルールがまだ整っておらずサービスがバラバラなこと。

さらに長時間利用で酔いや疲れを感じる人もいて誰にとっても快適とは言い切れないこと、加えてプライバシーや治安面への不安が残っていることなどが挙げられます。

仮想空間とメタバースの違いは何ですか?

Expand

仮想空間は「インターネットやゲーム上のつくられた世界」全般を指す広い概念で、メタバースはその中でも、三次元空間でアバターとして他ユーザーと交流でき、イベントや経済活動まで含む継続的なプラットフォームを指すイメージです。

メタバースで有名なアプリは?

Expand

代表的なメタバース系のアプリとしては、The Sandbox、Decentraland、マインクラフト、フォートナイト、VRChat、ZEPETOなどがよく名前の挙がるサービスです。

ゲームタイプからSNSタイプまで、いくつかのジャンルに分かれて展開されています。

参考資料

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