リップルは2日、米ドル連動型ステーブルコインのリップルUSD(RLUSD)をトルコ市場向けに提供開始した。
トルコの主要プラットフォームと提携
トルコの暗号資産(仮想通貨)プラットフォームであるバイリラ、ビテクセン、ビトロと提携し、RLUSDの提供を開始した。
現地の規制に準拠した仲介業者を通じて、機関投資家がドル連動の流動性にアクセスできる環境を整える。バイリラなどは、コンプライアンスと国際基準への適合を強調している。
RLUSDは米ドル預金や現金同等物、短期国債などで完全に裏付けられた企業向けのステーブルコインだ。
投機目的ではなく、決済や送金、機関投資家の利用を想定して設計されている。ニューヨーク州での規制当局の承認も得ており、透明性を製品の中核に据えている。
トルコは年間取引高が2,000億ドル(約32兆円)に上る、中東・北アフリカ地域最大の仮想通貨市場だ。
リップルはトルコを戦略的市場と位置づけ、現地の機関投資家がオフショアのインフラに依存せず、ドル建て決済資産を利用できる体制を構築する。
経済不安を背景に高まるステーブルコイン需要
トルコでのRLUSD展開の背景には、同国の高い仮想通貨普及率とマクロ経済の不安定さがある。
自国通貨の下落と高インフレが続く中、市場参加者の間で規制に準拠したドル連動型資産への需要が急速に高まっている。
RLUSDは、使い慣れた取引環境でドルに連動する資産を求めるユーザーの受け皿となる。ビットコインなどの主要な暗号資産と比較しても、価格変動の少ない資産への関心は高い。
RLUSDはリップルのインフラであるXRPレジャー上で発行され、国境を越えた決済や企業財務の基盤として機能する。
トルコは欧州や中東、アジアを結ぶ拠点であり、ブロックチェーンを活用した決済網の構築に適した環境だ。リップルはRLUSDを世界の決済ネットワークに組み込む長期戦略を描いている。
RLUSDの時価総額は、提供開始から1年足らずで17億ドル(約2,720億円)から18億ドル(約2,880億円)を突破した。
リップルはイスタンブール工科大学との提携も進めており、研究支援やバリデーターの運用を通じて、トルコの金融および技術分野での基盤強化を図っている。
ポイント
- リップルはトルコの主要プラットフォームと提携し、機関投資家向けにRLUSDの提供を開始した。
- トルコのインフレや通貨下落を背景に、規制に準拠したドル連動型ステーブルコインの需要が高まっている。
- RLUSDの時価総額は17億ドルを突破し、リップルはトルコでの技術的・金融的な基盤強化を進めている。
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