金融サービス企業のリップルのブラッド・ガーリングハウスCEOは11日、同社が将来的に評価額1兆ドル(約154兆円)規模の企業へ成長する可能性があるとの見解を示した。
評価額1兆ドルへの道のりと市場の可能性
ガーリングハウス氏は、ソーシャルメディアプラットフォーム「X」で開催されたXRPコミュニティデーにおいて、XRP愛好家に向けて自身の展望を語った。
同氏は、暗号資産(仮想通貨)業界から、いずれエヌビディアやアップル、グーグルの親会社であるアルファベットといった世界的な巨大企業に匹敵する規模の企業が誕生すると確信している。
「1兆ドル規模の仮想通貨企業が登場することに疑いの余地はない」とガーリングハウス氏は述べた。その上で、XRPエコシステム全体と連携して適切に事業を進めれば、リップルがその地位を確立する機会があると語った。
また、そのような企業は1社に限らない可能性も示唆している。
リップルは昨年11月、シタデル・セキュリティーズやフォートレス・インベストメント・グループなどの大手金融機関から5億ドル(約770億円)を調達した。
この資金調達により、同社の評価額は約400億ドル(約6兆1600億円)となっている。1兆ドルの大台に到達するには、現在の評価額から25倍の成長が必要となる。
ガーリングハウス氏は2015年から同社を率いている。
同氏は、ビットコイン(BTC)やXRPなどの主要なアルトコインが過去1ヶ月で大幅に下落した最近の市場変動について、短期的な視点にとらわれないよう呼びかけた。
「道のりはまだ長いが、金融インフラを再構築し、効率化するという機会は極めて大きい」と強調している。
— Ripple (@Ripple) February 11, 2026
XRPを「北極星」とした事業戦略と統合への注力
リップルは昨年、提供サービスの拡充を目指して巨額の買収を行った。プライムブローカレッジのヒドゥン・ロードを12億5000万ドル(約1925億円)で、財務管理会社のGトレジャリーを10億ドル(約1540億円)でそれぞれ買収している。
さらに、ステーブルコイン企業のレイルに2億ドル(約308億円)を投じたほか、ウォレットサービスプロバイダーのパリセードも買収した。
ガーリングハウス氏は今年の方針について、新たな大型買収よりも既存の事業との「統合」に重点を置くと説明した。ただし、今年後半には再び買収に対して積極的な姿勢を見せる可能性もあるとしている。
統合への注力に加え、同氏は会社の目的がXRPと密接に結びついていることを明確にした。XRPはリップルの創業者らによって開発された仮想通貨であり、XRPレジャー(XRPL)ネットワークのネイティブトークンだ。
ガーリングハウス氏はXRPを会社の「北極星」と呼び、同社の存在理由はXRPとそのエコシステムの成功を推進することにあると断言した。
「顧客に愛され、対価を支払ってもらえる製品やサービスを作り続けるが、それはすべてXRPエコシステム全体への貢献のためだ」と同氏は述べている。
XRPは昨年、3.56ドル(約548円)の過去最高値を記録したが、直近では1.38ドル(約212円)付近で取引されている。
ビットコイン経済圏の拡張とBitcoin Hyperの台頭
リップルが既存の金融インフラを変革しようとする一方で、仮想通貨市場の基軸であるビットコインのエコシステムにおいても、技術的な限界を突破しようとする新たな動きが加速している。
特に、ビットコインの堅牢なセキュリティを維持しながら、より高速な取引処理を実現する次世代のソリューションへの需要は高まり続けている。
こうした市場の潮流の中で急速に注目を集めているのが、Bitcoin Hyper(HYPER)だ。
同プロジェクトは、ビットコインのレイヤー2ソリューションとして機能し、ソラナ(SOL)の高速処理技術であるSVMを統合することを目指している。
これにより、ビットコインネットワーク上での高速トランザクションとスマートコントラクト機能の実現を図り、イーサリアム(ETH)やソラナに対抗しうる強力なDeFi基盤の構築を掲げている。
Bitcoin Hyperは、技術的な実用性だけでなく、ミームコインのような市場への訴求力も兼ね備えている点が特徴だ。
PEPEやAI16Zといったトークンが市場で大きな話題となったように、Bitcoin Hyperもまた、強力なコミュニティ主導の成長戦略を描いている。一部の報道によると、プレセール段階ですでに3100万ドルを超える資金調達に成功したとされており、投資家からの期待の高さが窺える。
ビットコインという最も信頼性の高い資産を基盤にしつつ、ソラナのスピードを取り入れるというハイブリッドなアプローチは、仮想通貨市場における新たなトレンドとなる可能性がある。
リップルが金融機関向けのインフラを整備する一方で、Bitcoin Hyperは個人投資家やDeFiユーザーに向けた革新的な選択肢として、その存在感を強めていくことになりそうだ。
Bitcoin Hyperを見てみるポイント
- リップルCEOは、同社が将来的に評価額1兆ドルに達する可能性があるとの見解を示した。
- XRPを同社の「北極星」と位置づけ、エコシステムの成功が最優先事項であると強調した。
- 昨年は大型買収を行ったが、今年は既存事業との統合に注力する方針を明らかにした。
ポイント
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