ビットコイン(BTC)は15日、一時1BTC=8万2,000ドル近辺まで急速に下落した。
前日に発表された米国の9月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びを示したことを背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)による10月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げ観測が急浮上。
金利高止まりへの懸念からリスク資産全般から資金が流出し、暗号資産(仮想通貨)市場でも売りが先行する展開となっている。
CPI上振れが冷やす利下げシナリオ
米労働省が発表した9月CPIデータによると、総合指数・コア指数ともに事前予想を上回る結果となった。
インフレ圧力の根強さが浮き彫りとなったことで、市場で期待されていた年内の金利据え置きまたは利下げシナリオが後退。
短中期金利が上昇するとともに、株式市場や仮想通貨市場などのリスク資産からの資金引き揚げが進んだ。
ビットコインは前日までの高値圏から直近のサポートラインを割り込み、一時82,000ドル前後の水準まで下落。
主要アルトコインであるイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)なども連れ安となり、市場全体で全面安の様相を呈している。
デリバティブ市場での清算加速と警戒感
急激なビットコイン価格下落に伴い、仮想通貨のデリバティブ市場ではロング(買い)ポジションの大規模な清算(ロスカット)が発生した。
過度なレバレッジをかけていたポジションが相次いで強制決済されたことが、さらなる下落圧力を生む悪循環を招いたとみられている。
市場参加者の間では、今後の利上げペースやFRB高官の発言を見極めたいとする慎重な姿勢が広がっており、取引高も伸び悩んでいる。
投資家心理を示すインデックスも急速に「恐怖」側に傾いており、短期的な底打ちは見えにくい状況が続いている。
10月FOMCに向けた市場の展望
市場の関心はすでに、10月末に予定されている次回FOMCでの政策決定とパウエルFRB議長の記者会見に集まっている。利上げ決定が現実味を帯びる中、仮想通貨市場はしばらく上値の重い展開が続くと予想される。
一方で、機関投資家による現物ETFを通じた長期的な資金流入の基調自体は維持されているとの見方もあり、マクロ経済指標の消化が進むにつれて押し目買いが入るかどうかが今後の焦点となる。
マクロ要因によるボラティリティが高い状態が続くなか、投資家には引き続き厳格なリスク管理が求められている。
ポイント
- 米国の9月CPIが市場予想を上回り、FRBによる10月FOMCでの追加利上げ観測が浮上した。
- ビットコインは一時1BTC=8万2,000ドル近辺まで下落し、アルトコインにも売りが波及した。
- レバレッジ取引のロスカットが下落圧力を強め、今後はFOMCの政策判断や機関投資家の買い動向が焦点となる。
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