世界的な資産運用企業WisdomTreeは3日、実世界資産(RWA)プラットフォーム「WisdomTree Connect」を複数のブロックチェーンネットワークへの拡張を発表した。

同プラットホームは当初、イーサリアム(ETH)に焦点を当てていた。

今回の拡張により、アバランチ(AVAX)、Arbitrum 、Optimism、Baseといった複数のブロックチェーンネットワークもサポートする。

相互運用性を強化

「WisdomTree Connect」は、ユーザーがWisdomTreeが発行するトークンを、米ドルとステーブルコインUSDCで購入・償還できるプラットホームだ。

そのため、伝統的な金融と分散型金融(DeFi)の架け橋となることが期待されている。

この動き拡張により、ユーザーは様々なブロックチェーンネットワークと暗号資産(仮想通貨)ウォレットを通じて、WisdomTreeのトークン化された実世界資産にアクセスできるようになる。

機関投資家向けに13の新ファンドを提供

また、今回の拡張には、機関投資家向けの13の新しいファンドの提供も含まれている。これらのファンドは、株式指数、債券、資産配分ファンドをカバーする。

特筆すべき点として、同社はウォレットマーキングのためのソウルバウンド非代替性トークン(NFT)を導入している。

これにより、安全なオンチェーンのポイント・ツー・ポイント転送が可能になり、セキュリティと効率性の懸念に対処している。

トークン化資産市場における戦略的展開

WisdomTreeの動きは、トークン化された実世界資産への関心の高まりや、異なるブロックチェーンネットワーク間の相互運用性向上の必要性に応えるものだ。

トークン化された実世界資産は、伝統的な金融資産をブロックチェーン上でデジタル化したもので、流動性や取引効率の向上、コスト削減などのメリットがある。

すでに、ブラックロックやフランクリン・テンプルトンなどの大手資産運用会社も、自社のファンド(投資商品)をトークン化および複数ブロックチェーンに展開する動きを見せている。

WisdomTreeの対応ブロックチェーンや対応資産の拡充は、機関投資家と個人投資家の両方が、同社の提供する金融商品へのアクセスを容易にすることが期待される。

ポイント

  • WisdomTreeはRWAプラットフォームをアバランチなど複数ブロックチェーンに拡張
  • 機関投資家向けに13の新ファンドを提供、株式指数や債券などをカバー
  • ソウルバウンドNFTを活用した安全なオンチェーン取引を実現

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Chiaki Tanimoto
Chiaki Tanimoto
仮想通貨ライター

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブロ... 続きを読む

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