仮想通貨市場は今週、にわかに盛り上がりを見せている。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の価格が大きく変動しない一方で、新たなアルトコインが続々と台頭し、投資家の目を奪っている。
アルトコインシーズンを思わせるこの状況は、プロジェクトの技術力やユースケースの多様化が背景にあり、単なる短期的な価格上昇にとどまらない可能性がある。
ここでは、今注目を集める5つの暗号資産(仮想通貨)を取り上げる。
いずれも勢いがあるだけでなく、持続的な成長が期待される独自の特徴を備えている。ソラナチェーンの課題を解消しようとするレイヤー2ソリューションから、AIとミームを組み合わせたプロジェクト、BNBチェーン上のGameFiフレームワークまで、今後の市場をリードするかもしれない銘柄をチェックしてみよう。
ソラナの課題を解決する「Solaxy(SOLX)」
ソラナ(SOL)はトランザクションが高速かつ手数料が安い点で人気だが、トランザクションが急増すると混雑が発生して遅延が起こる問題を抱えている。
そこで登場したのが、ソラナのレイヤー2ブロックチェーンとして注目を集める「Solaxy」だ。レイヤー2とはメインチェーンの外部で取引を処理し、最終的な情報のみをソラナ本体に書き込む仕組みを指す。これにより混雑緩和や高速化、手数料の軽減などが見込まれる。
このSolaxyの仮想通貨プレセールはすでに2740万ドル(約40億8260万円)を調達し、史上最大規模のソラナICO(新規仮想通貨公開)の一つとなった。
ソラナの混雑問題が深刻化すると、利用者や開発者が離れてしまう懸念があるが、Solaxyが稼働すれば負荷が分散され、ソラナエコシステム全体の活性化につながる可能性が高い。
プレセールに参加する投資家が多い理由は、こうした現実的な課題の解決策を提示できるプロジェクトだからだろう。
今後のソラナの普及拡大とともにSolaxyも成長するシナリオは十分考えられる。
AIとミームの融合「MIND Of Pepe(MIND)」
もう一つ、急成長が期待されるのがMIND Of Pepeだ。
ペペのキャラクターを活用することでSNS上でのバイラル効果を狙いつつ、AIエージェントとしての実用性を打ち出している。
このプロジェクトは、AIによってトレンドの識別やトークンの立ち上げ、さらにはコミュニティとの対話を行う。
SNS上での反響を取り込みながら、ユーザーにユニークな体験を提供する仕組みが特徴だ。
MIND Of Pepeはプレセールで750万ドル(約11億1750万円)を調達し、投資家から期待が寄せられている。
単なるミームコインではなく、トレンド分析やトークン発行の裏側にAIが組み込まれている点が評価ポイントだ。
コミュニティの熱量と先進技術の融合が実現し、価格高騰を後押しする可能性を秘めている。
ペペ関連のミームコインは複数のプロジェクトで成功例があるため、MIND Of Pepeも同様のバイラル化を狙うには絶好の要素と言えるだろう。
BNBチェーンで注目を集める「Four(FORM)」
BNBチェーンも今週話題が絶えないブロックチェーンプラットフォームだ。
そこで存在感を示しているのが、かつてBinaryXとして知られ、現在Four(FORM)へとリブランディングしたプロジェクトである。
FourはGameFi分野に特化したフレームワークを提供しており、BNBチェーン上でゲーム開発を進めるための土台となっている。
BNBチェーンはユーザー数やDEX取引量が急増中で、活発なコミュニティを形成している。
Fourの価格は今週82%、今月で106%も急騰したが、まだ時価総額は7億400万ドル(約1049億9600万円)ほどで、さらなる成長余地があるとみる向きもある。
BNBチェーン自体の拡大とゲーム分野の潜在力を考慮すると、Fourは引き続き注目を浴びるかもしれない。
Bounce Token(AUCTION)の垂直上昇と新コンセプト
CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)で最もトレンドになっている仮想通貨の一つとして挙げられるのが、Bounce Token(AUCTION)だ。
過去1ヶ月で357%もの伸びを示した背景には、「Auction as a Service(サービスとしてのオークション)」という新たなアイデアがある。
オンチェーン決済を伴うオンラインオークションの仕組みを提供し、NFTや実物資産など多様なアイテムの取引を可能にしている。
有名人とのコラボや、代替可能な仮想通貨のオークションが相次ぐことで、プロジェクト自体の注目度が高まっている。
NFTマーケットやゲームとの連携領域が広がれば、Bounce Tokenのユースケースはさらに拡大する可能性があるだろう。
ビットコインを無料で得られる「BTC Bull Token(BTCBULL)」
最後に紹介するのは、BTC Bull Tokenだ。
アメリカ国旗を振る牛のマスコットが印象的だが、見た目のユーモアだけでなく、中身もユニークな設計になっている。
BTCBULL保有者に対してビットコインのエアドロップを行い、さらにトークンが特定の価格帯を突破すると追加のインセンティブが得られる仕組みを採用している。
現在、BTC Bull Tokenはプレセール段階で390万ドル(約5億8110万円)を調達中だ。
APY(年利)の高さと、ビットコインに連動した報酬構造は多くの投資家の関心を集めている。
ミームコインでありながら、ビットコインという王道銘柄の価格上昇とリンクする点が魅力で、強気相場が到来すれば資金が一気に集まる可能性も考えられる。
ポイント
- ソラナL2ソリューションのSolaxyはプレセールで2740万ドルを調達
- PepeとAIを組み合わせたMIND Of Pepeが750万ドルを調達
- ビットコイン報酬を提供するBTC Bull Tokenが390万ドルを調達
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