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分散型金融(DeFi)プロトコルEthenaが発行するステーブルコイン「USDtb」の供給量は、過去1ヶ月で約13億ドル(約1.9兆円)増加し、サークル(USDC)に次ぐ規模の成長を見せた。
ステーブルコイン市場は最近、2,300億ドルの規模を超えた。サークル社が発行するUSDCは時価総額が600億ドルを超え、テザー(USDT)も約1,440億ドルで首位をキープしている。
その中でUSDtbが供給量増加で2位につけたことで、市場シェア争いに変化が起きていることが示唆される。
Big moves by @ethena_labs's USDtb 👀
US$1.3B increase in supply in the past month. Second largest increase in supply after @circle's USDC. pic.twitter.com/oU6Rdb8pAq
— Artemis (@artemis) April 2, 2025
USDtbの成長要因
USDtbは、米ドルに価値を連動させた暗号資産(仮想通貨)の一種だ。
USDtbの成長要因にはまず、ブラックロックのBUIDLが裏付け資産として加わったことで、高い透明性と信頼性が投資家を引きつけたと考えられる。
また、Ethenaの既存ステーブルコインUSDeのリスク軽減策としてUSDtbが活用され、市場が不安定な時期に安定した選択肢を提供した点が成長を後押ししている。
さらに今後は、「Converge」というイーサリアム仮想マシン(EVM)互換ブロックチェーンのガストークンとして活用される予定となっており、トークン化資産の基盤としての役割が強化、競争力が増している。
ステーブルコイン市場成長が意味するもの
ステーブルコインの供給量増加は、価格変動の激しい他の仮想通貨と比較して安定した価値を持つステーブルコインへの関心が高まっていることが示唆される。
一部の専門家は、「ステーブルコインの重要性は今後も高まる可能性がある」と指摘しており、特に従来の金融システムと仮想通貨エコシステムをつなぐ橋渡し役としての機能が注目されているという。
また、一部の国や地域では、ステーブルコインに対する規制が明確化されつつあり、これが市場参加者に一定の安心感を与えている。
そのため、USDtbとUSDCのような主要ステーブルコインの競争は今後も続くと予想される。
ポイント
- USDtbの供給量が過去1ヶ月で約13億ドル増加
- 供給量増加幅ではサークル社のUSDCに次ぐ2位の規模
- ステーブルコインの需要拡大やUSDtbへの信頼性の高まりが要因
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