米国のスポットビットコイン(BTC)上場投資信託(ETF)は7日、発売以来初めて純流入を記録し、総額約200億ドルに達した。
この純流入は、Grayscaleのビットコイン信託(GBTC)から224億ドルの大規模な資金流出があったにもかかわらず実現した。
BlackRockのiShares ビットコインTrust(IBIT)が32億ドル、Fidelity債権信託(FBTC)が13億ドルの純流入を記録したことが、全体を押し上げる結果となった。
ポイント
- GrayscaleのBitcoin信託の大規模流出にもかかわらず、全体のビットコインETFは初の純流入を達成
- BlackRockのIBITが32億ドル、FidelityのFBTCが13億ドルの純流入を記録
- スポットビットコインETFの累計純資産総額は1130億ドル超に到達
機関投資家の積極参入が市場を牽引
スポットビットコインETFは現在、累計407億ドルの純流入を達成している。
BiTBを含む主要ETFの純資産比率は5.96%に達し、純資産総額は1,130億ドルを超えている状況だ。
この好調な流れを支えているのは、BlackRockやFidelityを筆頭とする機関投資家の積極的な資金配置である。特に、機関投資家がETFの採用を増加させていることが、市場にポジティブな影響を与えている。
政治的要因と税制メリットが流入を後押し
2024年11月のトランプ大統領当選が暗号資産(仮想通貨)市場に波及し、ETFへの関心の高まりにつながったという政治的要素も見逃せない。
投資家はより友好的な規制環境を期待して、ビットコインETFへの投資を増やしている傾向がある。
さらに、国内上場ETFでは譲渡益税が現物ビットコイン保有に比べて20.315%と低くなる。
これにより税制面での優位性が生じ、機関投資家や個人投資家の資金流入が促進されている。
市場戦略の変化も資金流入に影響
市場では、裁定取引戦略(現物市場でのロングポジションと先物市場での売却ポジション)によるプレミアム収益化も流入要因の一つと見られている。
CMEのサトシナカモト考案によるビットコイン先物のオープンインタレストが18万99BTCから16万8549BTCへと減少したことも、こうした市場戦略の変化を裏付けるものである。
このようにスポットビットコインETFは複数の要因が重なり、市場予想を上回るペースで資金を集めている。今後の仮想通貨市場の拡大に大きく貢献することが期待されている。
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