トランプ米大統領、元a16z幹部をCFTC委員長指名へ

トランプ米大統領は11日、投資会社アンドリーセン・ホロウィッツ（a16z）の暗号資産（仮想通貨）部門グローバルポリシー責任者であるブライアン・クインテンツ氏を、商品先物取引委員会（CFTC）の委員長に指名する意向を示した。

この人事案はホワイトハウスから議会に送付された文書で明らかになった。クインテンツ氏は、トランプ氏の前政権時代の2017年から2021年までCFTC委員を務めた経験を持つ。

業界からの好意的な反応

CFTC暫定委員長のキャロライン・ファム氏は声明で、「私の友人であるブライアン・クインテンツ氏のCFTC委員長選出を祝福します。彼がCFTC委員時代に主導した重要な取り組みで共に働いた経験があります。分散型システムとイノベーションについても同様の成功を収めるでしょう」とコメントした。

ブロックチェーン協会のCEOクリスティン・スミス氏も、「クインテンツ氏のビットコイン業界での実務経験とCFTCでの知見は、同機関を率いるのに完璧な適性となる」との見解を示した。

仮想通貨推進政策の一環として

クインテンツ氏のCFTC委員長指名は、トランプ氏の新しい仮想通貨推進政策の一環として位置づけられる。先月、トランプ氏はCFTCで複数の仮想通貨関連イニシアチブを主導したキャロライン・ファム氏を暫定委員長に任命している。

この人事により、CFTCが仮想通貨規制において主要な役割を担うことが予想される。これは、トランプ氏が掲げる仮想通貨フレンドリーな政策方針と合致するものだ。