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ドナルド・トランプ大統領が支援する暗号資産(仮想通貨)プロジェクトWorld Liberty Financial(WLFI)が発行するステーブルコインUSD1はこのほど、BNBチェーン上の発行量が1億1300万ドル(約161億5,900万円)を超えた。
USD1は、WLFIが新たに立ち上げた米ドル連動型のステーブルコインだ。現在、イーサリアム(ETH)とBNBチェーン上に流通しており、その約90%相当がBNBチェーン上に流通している。
このような成長の背景の1つに、USD1がBNBチェーンが実施するステーブルコイン取引におけるガス代(取引手数料)無料アクティビティの対象となっていることが挙げられる。
WLFIプロジェクトについて
WLFIは、トランプ家が支援する仮想通貨プロジェクトとして注目を集めている。
これまで、WLFIトークンの販売による5億5,000万ドルの資金調達や、分散型金融(DeFi)の仕組みを活用したレンディング(貸借)サービスの開発などを行ってきている。
最近では、マーケットメーカーであるDWF Labsが、WLFIトークンに対して2,500万ドル(約35億7,500万円)の投資を実施。
DeFiの成長はもちろん、USD1エコシステムの健全な運営に不可欠な流動性サポートを提供する予定だ。
WLFIへの懸念と期待
しかしWLFIは、トランプ家が相当な株式持分を有していることや米憲法の報酬条項に違反する可能性、USD1への投資を通じた外国からの影響力といったリスクが挙げられている。
しかし一方で、仮想通貨への規制環境(例:GENIUS法など)の動向は、ステーブルコインの将来やUSD1が置かれる競争環境を定義する上で重要な役割を果たすことが期待される。
そのため今後も、プロジェクトに対する世間の認識や規制当局の監視に目を向ける必要がある。
ポイント
- トランプ家関連プロジェクトWLFIのステーブルコインUSD1がBNBチェーンで1億1300万ドル超発行された。
- 発行量の約90%がBNB Chain上にあり、ガス代無料アクティビティで採用が促進されている。
- プロジェクトはトランプ家の関与による利益相反や規制、倫理的な懸念も指摘されている。
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