米国トランプ大統領の息子のエリック・トランプ氏は31日、カナダの暗号資産(仮想通貨)マイニング企業ハット8と提携し、米国で大規模なビットコイン(BTC)マイニング事業「American Bitcoin Corp.」を開始すると発表した。米国内でのビットコインマイニング事業の拡大を目指している。
American Bitcoin Corp.の事業詳細
新会社「American Bitcoin Corp.」は、ハット8の技術基盤とトランプ一族の事業ネットワークを組み合わせることで、競争力の高いマイニング事業を展開する計画だ。同社は米国内の複数の州に大規模なマイニング施設を建設し、再生可能エネルギーを活用したビットコイン(BTC)の採掘を行う予定である。
マイニング施設の初期投資額や採掘能力などの具体的な数字は明らかにされていないが、業界関係者によれば数億ドル規模(数百億円)の投資が見込まれている。ハット8はすでにカナダで大規模なマイニング事業を運営しており、その専門知識と技術を新会社に提供する。
We are proud to partner with @EricTrump and American Data Centers to launch @AmericanBTC.
American Bitcoin, a majority-owned subsidiary of Hut 8, aims to become the world's largest, most efficient pure-play miner while building a robust strategic Bitcoin reserve.
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— Hut 8 (@Hut8Corp) March 31, 2025
トランプ一族の仮想通貨業界参入の意義
エリック・トランプ氏は声明で「ビットコインは世界の金融の未来であり、アメリカがこの分野でリーダーシップを発揮することが重要だ」と述べている。
この動きは、トランプ一族が仮想通貨業界に本格的に参入することを示すものであり、米国内のビットコインマイニング産業の発展に寄与する可能性がある。
また、中国が仮想通貨マイニングを禁止して以降、米国はビットコインマイニングのグローバルハッシュレート(計算処力)のシェアを拡大しており、この提携はその流れを加速させる要因となりうる。
業界への影響と今後の展望
仮想通貨専門家は、トランプ一族のような影響力のある事業家の参入が、ビットコインや仮想通貨業界全体の認知度と正当性を高める効果があると指摘している。
また、米国内でのマイニング事業の拡大は、エネルギー消費や環境問題などの課題に対する取り組みも促進する可能性がある。最新のハードウェア技術の導入により、エネルギー効率の高いマイニング方法の開発も期待されている。
American Bitcoin Corp.は今後数か月以内に事業を開始する予定で、初期段階では数百人の雇用創出が見込まれている。同社は将来的に株式公開(IPO)も視野に入れており、トランプ一族の仮想通貨投資への関与は長期的な戦略に基づくものと見られている。
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