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テレグラムのパヴェル・デュロフCEOは16日、フランス当局によって没収されていたパスポートが返還された。
デュロフ氏は、テレグラムを利用した犯罪行為への関与を疑われ、フランス当局に拘束されていた。しかし、同氏はテレグラムが犯罪を助長する目的で運営されているわけではないと主張。一方で、一部のユーザーによる不正行為の存在は認めている。これを受けて、テレグラムと関連の深い暗号資産(仮想通貨)TONコイン(TON)の価格が急騰し、過去24時間で20%以上の上昇を記録した。
また、TONコインのオープンインタレスト(未決済約定)も急増。過去24時間で67%増加し、市場参加者の関心が高まっていることが明らかになった。
テレグラムのWeb3戦略とTONの役割
TONコインは、テレグラムのWeb3戦略において中核を担っており、ユーザー数や取引の増加がその採用の広がりを示している。デュロフ氏の移動制限解除により、テレグラムのエコシステム内でのTONの開発や統合がさらに進むと期待される。
テレグラムはドバイを拠点に主要事業を展開しており、デュロフ氏の移動制限がなくなったことで、OKXなどの取引所を通じたブロックチェーン開発が強化される可能性が高い。
パスポートが返還され、司法条件が修正されたことで、デュロフ氏はフランスを出国し、ドバイへ移動することが可能となった。この動きが投資家心理を改善し、TONコインの価格が急上昇したとみられる。
デュロフ氏の法的問題の背景
同氏の法的問題は2024年8月に始まり、テレグラムが犯罪行為を助長する可能性があるとして、フランス当局の調査対象となった。デュロフ氏は言論の自由とプライバシー保護への姿勢を強調する一方、プラットフォームの誤用に関する懸念に対処するため、当局との協力を続けている。
メッセージングプラットフォームの規制上の課題と、ブロックチェーン技術の統合をどう進めるかは、今後の重要な課題となる。今回のTONコインの急騰は、テレグラムおよび関連プロジェクトへの市場の信頼回復を示している。
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