TIGER 21、60億ドルの仮想通貨を投資｜富裕層投資家の現在

富裕層の仮想通貨投資戦略

TIGER 21は、1999年の設立以来、世界53都市に拠点を持ち、1600人以上の富裕層会員で構成される招待制の投資家ネットワークだ。会員資格として、最低2000万ドル（約26億円）の投資可能資産が必要とされる。

The ultra rich are bullish on Bitcoin!

Michael Sonnenfeldt the founder of $200bn TIGER 21 says that they have "about $6 billion in assets in digital currencies".

The reason: Global instability pic.twitter.com/CIOpIEmhSl

— Nic (@nicrypto) February 6, 2025

同グループの投資ポートフォリオは、不動産やプライベート・エクイティなどの長期投資が80%を占める。一方で現金保有比率は17年ぶりの低水準となり、10%を下回っている。

このような状況下で、おすすめ仮想通貨への投資を1～3%まで拡大させた背景には、デジタル資産市場の成熟と、グローバルな経済環境の変化がある。

仮想通貨投資の意義と展望

TIGER 21の創設者兼会長マイケル・ソネンフェルド氏は、仮想通貨投資の重要性について、以下の観点から言及している。

第一に、ビットコインは金と同様、不安定性に対するヘッジ手段として機能する。伝統的な金融システムに依存しない価値保存手段として、特にアルゼンチンやレバノンなど、経済的に不安定な地域において重要な役割を果たしている。

第二に、デジタル通貨市場は引き続き投資機会を提供している。一部の会員は積極的な投資姿勢を示しており、米国における規制環境の明確化に伴い、機関投資家の参入が加速している。

今後の展望

規制環境の整備や市場の成熟化に伴い、より多くの富裕層投資家が仮想通貨市場への投資を検討する可能性がある。特に、従来の金融システムを補完する新たな資産クラスとして、その重要性は増していくと予想される。

しかし、具体的な投資対象となる仮想通貨の詳細については明らかにされておらず、投資戦略の全容把握には更なる情報開示が待たれる。
この動きは、機関投資家による仮想通貨市場への信頼の高まりを示すとともに、デジタル資産が従来の投資ポートフォリオに組み込まれつつある現状を反映している。