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デジタル資産(仮想通貨)業界大手のテザー社は14日、同社が保有するビットコイン(BTC)のマイニングハッシュレートを分散型マイニングプールOCEANに提供する計画を発表した。
OCEANは、著名なビットコイン(BTC)コア開発者であるルーク・ダッシュジュニア氏が設立した分散型ビットコインマイニングプールである。この動きは、ビットコインの基盤インフラにおける分散化と検閲耐性を支援するという、テザー社の広範な使命に沿ったものだ。
OCEANが採用するDATUM(Decentralized Alternative Templates for Universal Mining)プロトコルは、マイナーが独立してブロックテンプレートを生成することを可能にする。これにより、中央集権的な仲介者への依存を最小限に抑え、ネットワークセキュリティを強化する狙いがある。
分散化推進と技術的利点
近年、少数の大手プールにマイニングパワー(採掘能力)が集中していることが、ビットコインの集権化に対する懸念を高めていた。今回の提携は、マイニングインフラの分散化を促進する取り組みの一環となる。
OCEANのDATUMプロトコルは、帯域幅が制限された環境でも高性能なマイニング運用を実現する技術的利点を持つ。これにより、地方を含む広範な地域での展開が期待される。
テザー社によるOCEANとの提携決定は、分散化への強いコミットメントを示すものだ。また、特にアフリカのようなサービスが十分に行き届いていない地域における、暗号資産(仮想通貨)教育への貢献も意図している。
グローバル展開とコミュニティへの影響
USDTなどのステーブルコインで知られるテザー社は、DATUMゲートウェイを世界中の同社マイニング事業に展開する計画だ。
これにより、グローバルな競争力と地理的な多様性を強化する。この取り組みは、同社がアフリカで進めるインフラ投資や、デジタルリテラシー向上を目指す教育プロジェクトとの連携を基盤としている。
DATUMプロトコルは、中央集権型プールが管理する従来のブロック構築プロセスを回避できる。これは、分散型マイニング戦略に必要な運用上の柔軟性を提供する。
今回の動きは、ビットコインコア開発を支援するものと見られている。より分散化され、検閲耐性のあるマイニングエコシステムを促進することで、ビットコインネットワークの長期的な回復力と持続可能性に貢献するだろう。
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