国際的なスーパーマーケットチェーンのSpar(スパー)は18日、スイス・ツーク州の店舗でビットコイン(BTC)決済の受付を開始した。
ライトニングネットワークを活用した迅速決済
Sparのツーク店では、顧客がスマートフォンでレジに表示されたQRコードをスキャンするだけで、食料品などの代金を即時に支払える。
この決済システムは、ビットコインのセカンドレイヤー技術であるライトニングネットワーク(高速決済技術)を活用し、迅速かつ低コストな取引を実現する。
導入は、暗号資産(仮想通貨)決済ソリューションを提供するDFX Swiss社との協力によるものである。
また、同社が開発したLNURLプロトコルは、QRコードなどを介して対面でのビットコイン支払いを簡素化するオープンプロトコルである。
これは、仮想通貨ウォレットアプリの普及に貢献している。
スイスにおける仮想通貨普及と導入背景
今回のSparにおけるビットコイン決済導入は、スイス国内で仮想通貨の受け入れ拡大を示す出来事である。
スイスは仮想通貨に対して寛容な規制環境で知られ、国内の千を超える店舗や事業所でビットコイン決済が導入済みである。
国内では仮想通貨取引所が広く利用されている。さらに、ライトニングネットワークやLNURLといった技術の利便性が、小売業者の仮想通貨決済導入を後押ししている。
専門家も注目、今後の展開
このSpar店舗での最初のビットコイン決済は、経済学者のラヒム・タギザデガン氏など専門家やビットコイン支持者の注目を集めた。
同氏は、レジ担当者の簡単な登録プロセスと顧客による即時決済の利便性を評価している。
Sparは、ツーク店での利用状況を見極め、スイス国内のほか店舗へのビットコイン決済拡大を検討する可能性がある。
将来的には、ビットコイン以外のアルトコインでの決済導入も視野に入れるとしている。
この動きは、世界的な大手小売企業が代替決済手段として仮想通貨を模索する流れと一致し、小売分野でのブロックチェーン技術普及および金融イノベーションに寄与するものと見られる。
ポイント
- 大手スーパーSparがスイス・ツーク店でビットコイン決済を開始した。
- 決済にはライトニングネットワークとLNURLが利用され、迅速かつ低コストな取引が可能。
- スイスの仮想通貨に友好的な環境が、小売業でのビットコイン採用を後押ししている。
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