ストラテジー(旧マイクロストラテジー)社は17日、約1070万ドル(約15億9430万円)相当の追加ビットコイン(BTC)130枚を購入したと発表した。
今回の購入は3月10日から16日の間に実施され、同社の総ビットコイン保有量は499,226BTCに達した。
この追加取得により、ビットコイン全流通量の約2.4%を同社が保有する形となる。
資金調達については、シリーズAの永久優先株式(STRK)123,000株の売却によって行われ、1ビットコイン(BTC)あたりの平均取得価格は82,981ドル(約1,236万円)だった。
ストラテジーのビットコイン長期投資戦略
この動きは、マイケル・セイラー氏の指導のもと2020年に開始された同社のビットコイン蓄積戦略の一環である。
現在までに同社が保有するビットコイン資産は、総額約331億ドル(約4,932億円)の投資によるもので、平均取得コストはビットコイン1枚あたり約66,360ドル(約988万円)となっている。
注目すべきは、最近のビットコイン価格が8万ドルを下回る変動があったにもかかわらず、同社が一貫してビットコイン取得へのコミットメントを維持している点だ。
STRK株式を活用した資金調達手法は、基本的な株式構造に影響を与えることなくハードウェアウォレットで安全に保管されたビットコイン保有量を拡大できる柔軟な財務アプローチを示している。
同社は「21/21プラン」と呼ばれる投資戦略に沿って、構造化金融商品とキャッシュフローを活用したビットコイン保有量の増加を目指している。
ポートフォリオ価値と将来計画
今回の追加取得により、ストラテジー社のビットコイン・ポートフォリオの価値は410億ドル(約6,109億円)以上に評価されている。
同社は3月16日時点で、年初来のビットコイン収益率が6.9%と報告している。
将来計画として、同社は優先株式の発行を通じて210億ドル(約3,129億円)を調達し、ビットコイン保有をさらに拡大する計画を発表しており、長期投資戦略としてのビットコインへの継続的なコミットメントを示している。
投資家からの関心も高まっており、最近ブラックロックがストラテジー社の株式の5%を取得して主要株主となったことは、同社のビットコイン重視のアプローチへの注目を示している。
ストラテジー社の積極的なビットコイン投資は、機関投資家による暗号資産(仮想通貨)市場への参入の象徴的な事例となっている。
ポイント
- ストラテジー社は、約1070万ドル(約15億9430万円)相当の追加ビットコイン(BTC)130枚を購入したと発表
- 同社の総ビットコイン保有量は499,226BTCに達し、ビットコイン全流通量の約2.4%を同社が保有する形となる
- ストラテジー社の積極的なビットコイン投資は、機関投資家による仮想通貨市場への参入の象徴的な事例となった
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