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Solana(ソラナ)チェーンは約5年前に正式リリースされ、取引の高速処理と手数料の安さによって世界の主要なブロックチェーンのひとつとなっている。共同創設者のアナトリー・ヤコベンコがSNS上で5周年を祝福し、多くのユーザーがこのチェーンの歩みを振り返った。
急成長の背景には、約4080億件のトランザクションをこなせる高い性能がある。分散型取引所(DEX)の累積取引高は9870億ドル(約148兆円)を超え、1300を上回るバリデーター(取引承認者)がネットワークを支えている。コミュニティも拡大を続けている一方、ミームコイン乱立によるネットワークの混雑問題が顕在化している。
取引量が急激に増加すると、ブロック承認が遅れたり一部ノードでエラーが発生したりするリスクが高まる。特に「トランプコイン」のような話題性の高いミームコインが人気を集めた時期には、ソラナチェーンの処理能力を大きく圧迫した。このままトランザクション数が膨張すれば、エコシステム全体の信頼性が揺らぐ可能性がある。
そのような懸念を払拭しようとするのがSolaxy(SOLX)という新興レイヤー2プロジェクトだ。ソラナチェーンの負荷を軽減するために、ロールアップ(大量の取引をまとめてメインチェーンに送る技術)を採用しようとしている。イーサリアムのレイヤー2であるArbitrumやOptimismが成功を収めた技術をソラナ上でも活用し、トランザクション処理を効率化しながらメインネットの混雑を解消する狙いだ。
Solaxyによるクロスチェーンの可能性
Solaxyの特徴は、単なるソラナ向けのレイヤー2にとどまらない点にある。将来的にはイーサリアムチェーン(Ethereum)とのブリッジを構築し、主要2チェーンの相互運用を実現しようとしている。異なるブロックチェーン間を容易につなぐことができれば、開発者や投資家は新たなサービスやプロトコルを生み出しやすくなる。Solanaの高速取引とイーサリアムの幅広いエコシステムが結び付けば、ユーザー体験や投資機会の両面で飛躍的な進化が期待される。
Solaxyへの投資家の関心は高まっており、実施中の仮想通貨プレセールではすでに2,670万ドル(約40億円)以上の資金調達が実施されている。海外の仮想通貨系YouTubeチャンネルの中には「SOLXは将来的に100倍に化ける可能性もある」という強気の予測を示す声もある。ただし、投資には常にリスクが伴うため、最新情報を追いながら慎重な判断が求められる。
Solaxyが本格稼働すれば、ミームコインの取引量が急増してもスムーズな処理が行われる環境が構築される可能性がある。イーサリアム側とのクロスチェーン対応が進めば、市場の注目度はさらに高まるだろう。
- Solanaチェーンは5年間で約4080億件のトランザクションを処理しながらも、ミームコイン大量発行による混雑問題が深刻化している。
- Solaxyはロールアップを活用したレイヤー2プロジェクトとしてソラナの負荷を軽減し、イーサリアムとのクロスチェーンも視野に入れている。
- プレセールで2,670万ドル(約40億円)以上を調達したSOLXトークンは投資家の期待を集めるが、購入にはリスクや請求時期の確認が必要となる。
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