主要な暗号資産(仮想通貨)のソラナ(SOL)は20日、ネットワーク採用数が過去最高を記録したことが報告された。ソラナが回復傾向へと向かう中で、ネットワークの過剰な混雑によるトランザクション(取引)エラーの発生が懸念されている。
そこで注目されているのが、ソラナ上に独自レイヤー2を構築しているSolaxy(SOLX)だ。ソラナブロックチェーンの成長を促すとともに、市場で優位性を確立することが期待されている。
ソラナの採用が過去最高に
X(旧Twitter)上の人気アナリストであるアリー氏は、3月20日時点でSOLを保有する仮想通貨ウォレットアドレスが、1109万近くまで上昇し、ソラナの採用が過去最高を記録したと指摘した。
別のデータによると、7200万ドル(約107億円)以上の資産が、ソラナネットワークにブリッジされていることが確認された。このことは、多くの投資家がイーサリアム(ETH)からソラナに、資産を移していると理解できる。
ソラナのウィークリー(毎週)アクティブアドレスを見てみても、イーサリアムの180万と大きな差をつけて、1700万に急増している。DeFi(分散型金融)のTVL(プロトコルに預けられた資産価値)は、5400万SOLを超えてるまでに成長している。
このような数値は、2022年6月以来で最高となっており、バイナンス取引所におけるSOLのウォレット残高も、ここ最近で増加している。
ソラナ現物ETFの承認も間近か
資産運用会社であるVolatility Shares(ボラティリティ・シェアーズ)は、SOLZおよびSOLTという2種類のソラナ先物ETFを発売し、3月21日よりナスダックで取引を開始させた。このような動きを受けて、機関投資家はソラナ現物ETFの承認が近づいていると評価している。
現時点で、13のソラナ現物ETFがSEC(米国証券取引委員会)へ申請されており、その承認が延期されている。現物ETFが今年中に承認されれば、ソラナは再び急成長を遂げる可能性が高いといえるだろう。
レイヤー2を開発するSOLXに高い期待感を示す仮想通貨 投資家
現物ETFの承認によって、さらなる成長が予想されているソラナだが、取引が殺到していることでネットワーク混雑が深刻化しており、取引エラーが多発している。このようなソラナの課題を解決しようと立ち上がったのがSolaxyだ。
同プロジェクトは、ソラナの独自レイヤー2ネットワークを開発しており、取引の処理をオフチェーンで実行し、その結果のみをメインネットに記録するというアプローチで、ソラナの取引環境の改善を試みている。
運営チームはまた、レイヤー2の開発状況をこまめに更新しており、プロジェクトの透明性を高めている。
直近のアップデートでは、Sovereign SDKによる新しいシーケンサーの導入、ソブリン社との協力による取引速度の改善を行なっていることを共有した。また、ハイパーレーン社との提携によって、バリデータの設定を改善し、セキュリティを強化したことも説明されている。
このように、実用性の高さだけでなく、コミュニティにとっての安全性も重視しているSolaxyは、多くの投資家から高い信頼も得ている。SOLXのプレセールには、すでに2700万ドル(40億円)が集まっているのだ。
まとめ
ソラナは、本稿執筆時点で145ドル(2万1000円)と、史上最高値の294ドル(4万4000円)までは少し距離があるが、回復傾向にあると言えるだろう。SOLが再び上昇すれば、取引環境を改善できるSolaxyの需要は必然的に高まると予想できる。
しかしながら、ミームコインへの投資には高い損失リスクが伴うため、資金を投じる際には、十分な調査を行なった上で、余剰資金の範囲で行うように心がけたい。
ポイント
- ソラナの採用が過去最高を記録した
- 機関投資家はソラナの現物ETF承認へも高い期待感を示している
- SOLの価格高騰が期待される中、取引環境を改善できるSolaxyが注目されている
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