仮想通貨分析アカウントZachXBTは23日、バイビットハッキング事件の容疑者とされる北朝鮮のサイバー犯罪グループ「ラザルスグループ」が、ソラナ(SOL)プラットフォーム上での最近のミームコイン詐欺にも関与している可能性を指摘した。
世界大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイビットのハッキングでは、イーサリアム(ETH)やステーキングされたイーサリアム(stETH)など14億ドル以上の仮想通貨が流出した。
これは、仮想通貨業界における過去最大規模のハッキング事件となっている。
Lazarus Group just connected the Bybit hack to the Phemex hack directly on-chain commingling funds from the intial theft address for both incidents.
Overlap address:
0x33d057af74779925c4b2e720a820387cb89f8f65Bybit hack txns on Feb 22, 2025:… pic.twitter.com/dh2oHUBCvW
— ZachXBT (@zachxbt) February 22, 2025
ポイント
- Bybitハッキングの犯人とされるLazarus GroupがSolanaのミームコイン詐欺に関与の疑い
- ハッキングされた資金の一部がSolanaネットワークに移動
- ソラナのユーザーアクティビティが大幅に減少
ハッキング資金の行き先
ZachXBTの調査によると、ハッカーは盗まれた資金から108万ドル(約1億6,200万円)をソラナネットワークに移動させた。
この資金は複数の仮想通貨ウォレットに分散され、その一部が以前のミームコイン詐欺に関連していたウォレットと一致したという。
ZachXBTは920以上のアドレスを特定し、ラザルスグループの資金洗浄者がPump.funプラットフォームを通じてミームコインを展開していた事実を確認した。
さらに、同グループは1月に発生した2,900万ドル(約43億5,000万円)規模のPhemex(フェメックス)ハッキングにも関与していた可能性が高いとしている。
ソラナネットワークへの影響
これら一連の事件の影響で、Solanaのユーザーアクティビティは著しく低下している。週間アクティブアドレス数は2月に950万まで減少し、2024年11月の1,560万から約40%も減少した。
特に、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領支持のリブラ(LIBRA)トークンでは、プロジェクト関係者によるラグプルで1億700万ドル(約160億円)以上の流動性が失われ、投資家に大きな損失をもたらした。
ただしブロックチェーン研究者らは、これらの問題は短期的にはネットワークに悪影響を及ぼすものの、長期的にはソラナの成長にとってプラスに作用する可能性があると指摘している。
セキュリティ対策の強化や、投資家保護の仕組みづくりが進むことで、より堅牢なエコシステムの構築につながると期待されている。
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