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医療機器メーカーのセムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)は25日、ビットコイン(BTC)を追加取得し、総保有量が3303BTCに達したと発表した。
同社は最近、約1000万ドル(約14.3億円)で新たに111BTCを購入した。
購入資金は、アット・ザ・マーケット(ATM)オファリングによる調達資金と手元現金で賄われた。
セムラー・サイエンティフィックは、これらのビットコインを長期投資として保有する方針である。
同社は、この戦略が株主にとって、1株あたりのビットコインへのエクスポージャーを高めることで利益をもたらすと考えている。
ビットコイン投資戦略と市場の反応
セムラー・サイエンティフィックは、暗号資産(仮想通貨)市場の価格変動が大きい中でも、ビットコインの購入を続けている。
4月25日時点で、ビットコインは約9.5万ドル(約1358万5000円)で推移。同社はこの仮想通貨投資を継続するため、株式発行や転換社債発行などを通じて資金を調達してきた。
一部の株主からは懐疑的な見方もあるが、同社はビットコイン戦略の長期的なメリットを強調し、投資家を安心させようとしている。
ただし、エリック・セムラー会長が懐疑的な株主に対して売却を歓迎する具体的な発言があったかは、最近の発表では詳述されていない。
財務状況と株価パフォーマンス
財務活動として、同社は最初のATMオファリングを完了し、240万株を売却して約1億2600万ドル(約180億1800万円)を調達。
新たに最大5億ドル(約715億円)規模のATMプログラムも開始し、既に5万7100株を売却して純収入200万ドル(約2億8600万円)を得ている。
同社のビットコイン保有総額は、取得費用2億9040万ドル(約415億2700万円)、平均取得価格は約8万7929ドル(約1257万3800円)である。
これだけの規模の資産を安全に管理するためには、信頼性の高いビットコインウォレットの使用が不可欠である。
4月24日時点での市場価値は約3億910万ドル(約442億300万円)と評価される。
ビットコイン投資の成果を示す指標として同社が用いる年初来のビットコイン利回りは、4月24日時点で23.5%と報告されている。
しかし、同社の株価(SMLR)は年初から36.92%下落しており、仮想通貨投資戦略と市場評価の間には乖離が見られる。
ポイント
- 医療機器メーカーセムラー・サイエンティフィックがビットコイン(BTC)を追加購入し、総保有量が3303BTCに達した。
- 同社は市場の懐疑的な見方にもかかわらず、株式公開(ATM)による資金調達などを通じてビットコイン購入を継続している。
- ビットコイン投資による利益は年初来23.5%だが、同社株価は年初来で約37%下落している。
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