米証券取引委員会(SEC)は3日、米投資大手フィデリティが提出したソラナ(SOL)のスポット上場投資信託(ETF)申請の審査を進めていることを公表した。
フィデリティは3月25日に当初申請を行い、4月1日に修正申請を提出している。
複数の金融機関がソラナETF市場に参入
フィデリティの申請に先立ち、グレースケール、フランクリン・テンプルトン、バンエックなど複数の金融機関もソラナETFの申請を行っている。ソラナは時価総額で6番目に大きい暗号資産(仮想通貨)であり、ETF承認が実現すれば、デジタル資産の金融主流化における重要な一歩となる可能性がある。
SECの姿勢と変化する規制環境
SECはこれまで仮想通貨ETFの承認に慎重な姿勢を示してきたが、最近の動向からより前向きなアプローチを取っている兆候が見られる。規制当局のリーダーシップの変化や機関投資家からの関心の高まりが、こうした展開に重要な役割を果たしているとされる。
新しい仮想通貨が証券か商品かという法的位置づけをめぐる複雑な環境も、SECの意思決定プロセスに影響を与えている。承認の遅れは、規制の変更や審査過程で浮上する問題を徹底的に検討する必要性によるものと考えられている。
市場への潜在的影響と期待
市場の専門家によれば、ソラナETFが承認された場合、初年度だけで30億ドル(約4,380億円)から60億ドル(約8,760億円)の投資資金を集める可能性があるという予測もある。これは分散型金融(DeFi)市場の成熟度と機関投資家のアクセシビリティを大幅に向上させる可能性がある。
業界は現在、SECの動向を注視している。同様のETF審査において最近の遅延も報告されており、SECは提案内容と関連する規制事項を完全に評価するための時間を求めているとされる。
今後の見通しと業界の期待
ソラナETFの審査プロセスは、SECがこれまでに承認したビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のETFとは異なる課題を提示する可能性がある。ソラナの技術的特性や市場構造がSECの評価にどのような影響を与えるかが注目される。
仮想通貨業界のアナリストや投資家は、SECの決定が今後の仮想通貨ETF市場の方向性を大きく左右すると見ている。承認されれば、より多様な仮想通貨ETF製品の開発につながり、機関投資家や個人投資家に新たな投資機会を提供することになるだろう。
ポイント
- フィデリティがソラナ(SOL)スポットETFの申請をCboe取引所に提出
- SECはグレースケール、フランクリン・テンプルトン、バンエックなど複数企業からのソラナETF申請を検討中
- ソラナETF承認なら初年度で30億〜60億ドルの資金流入予測も
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