ソラナ(SOL)系の最新分散型取引所(DEX)であるPumpSwap(パンプスワップ)は3月30日、累計取引量が100億ドル(1兆4500億円)を突破した。PumpSwapの登場によって、成長しているのがソラナエコシステムだ。
特に、成長ポテンシャルの高い最新ミームコインへの関心が高まっており、Solaxy(SOLX)はレイヤー2を強みに、投資家から莫大な資金を調達している。
ミームコインのローンチパッド「Pump.fun」がPumpSwapを公開
ソラナブロックチェーンで稼働する「Pump.fun」は、ミームコインを簡単に生成できるローンチパッドだ。コードの知識がない初心者でも操作がしやすいと高い評価を受けている。
そんなPump.funは3月20日、独自の分散型取引所としてPumpSwapを稼働させた。同DEXは、これまで開発者がPump.funで生成したミームコインを上場させる際に発生していた手数料を撤廃し、ソラナチェーンにおける取引の利便性を向上させた。
また、Pump.funの生成ミームコインに流動性を提供し、シームレスな取引を実現した。Pump.funは、これまでソラナ系分散型取引所として優位性を確立していた競合の「Raydium(レイディウム)」の取引量を減少させるまでに急成長している。
Raydiumは、このような事態に対処するため、独自のトークンプラットフォームを開発しているが、両者の動向が注視されている。
拡大するソラナエコシステム
PumpSwapは、公開からわずか10日間で取引量の合計が100億ドルを超えており、ソラナエコシステム全体の成長を促している。
仮想通貨市場は現在、低迷期が続いており、SOLの価格も本稿執筆時点で114ドル(1万6000円)へと下落している。しかしながら、過去24時間におけるSOLの取引量は147%となっており、市場における期待感は高まっていることがわかる。
PumpSwapのリリースによって、ソラナエコシステム全体の取引活動は増加しており、多くの関連トークンに注目があつまっている。
ソラナのレイヤー2を開発するSolaxy
ソラナ系最新ミームコインとして話題になっているSolaxyは、同ブロックチェーン上に独自レイヤー2を開発している。このレイヤー2は、取引の処理をオフチェーンで実行し、結果のみをメインネットに書き込むことで、ネットワーク混雑を解消することが期待されている。
ソラナは、高速かつ低コストな取引を強みとしているが、ネットワークが過剰に混雑することで取引不成立が増加する問題を抱えている。今年1月には、トランプ大統領が独自のソラナ系ミームコインを発表したことで、ネットワークが混雑し、大規模な取引障害が発生してユーザーから不満の声が上がった。
これまで、ソラナにはレイヤー2は必要ないという意見も多く出ていたが、その必要性が少しずつ認められてきている。Solaxyのレイヤー2開発は順調に進んでおり、ソラナの取引環境を改善し、同エコシステムの成長を後押しすることが期待されている。
Web3ゲーム業界でも高まる期待感
Solaxyは、SOLXのリリースを予定しているが、同トークンはイーサリアム(ETH)のERC-20規格を採用している。同プロジェクトは、ソラナとイーサリアムの両方に対応するマルチチェーン機能を備えているのだ。
このマルチチェーン機能によって、ソラナのスピーディな取引速度と安い手数料に、イーサリアムの高い流動性を追加することができる。このような高い実用性は、Web3ゲーム業界でも注目されており、Solaxyへ期待する声が上がっている。
まとめ
SOLXは、現在プレセール段階にあるが、すでに2900万ドル(約42億円)という莫大な資金を調達している。プレセールは終盤に差し掛かっており、一部の投資家の間では大手取引所への上場も噂されている。
ソラナの成長を促すSolaxyは、高いポテンシャルを持つ有望ミームコインであると評価できるが、ボラティリティを考慮して、リスク許容度の範囲内で投資を行うことが、重要なポイントとなるだろう。
ポイント
- ソラナの最新分散型取引所「PumpSwap」の取引量が1兆円を超えた
- PumpSwapの登場によって、ソラナエコシステム全体が成長している
- ソラナ上にレイヤー2を開発しているSolaxyが注目されている
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