暗号資産(仮想通貨)市場は5月11日、アルトコインの動向に市場関係者の関心が集まっている。
ビットコインやアルトコインが4月の安値から20%以上上昇し、強気ムードが広がる中で、中国と米国による貿易協議や消費者インフレ指標、トロントで開催される大規模カンファレンス「コンセンサス」など、今週は複数の材料が控えている。
特に注目されているのはイーサリアム(ETH)、パイネットワーク(PI)、そしてSolaxy(SOLX)だ。
イーサリアム:大型アップグレード後の動向に注視
イーサリアムは先週、大型アップグレード「Pectra(ペクトラ)」を実施した。
同アップグレードではアカウント抽象化、バリデーター残高、ブロブスループット、入出金管理など11項目に及ぶ改善提案が導入された。
これを受けてイーサリアム価格は急騰し、2,132ドル(約309,140円)の重要なレジスタンスラインや50日・100日移動平均線を突破している。
投資家は今後も強気基調が続くか注目しており、トレンド継続ならシバイヌ(SHIB)といった多くのERCトークンも恩恵を受ける可能性がある。
ただし、一時的な調整により再び2,132ドル(約309,140円)付近まで下落するリスクにも留意が必要だ。
「ブレイク・アンド・リテスト」と呼ばれる一度の反落と再上昇は、強い継続サインとして市場で知られている。
パイネットワーク:イベントやアンロックが相場を左右
パイネットワークは大幅な値上がりを記録している。
先週だけで158%もの上昇を見せ、3月21日以来の高値となる1.0670ドル(約155円)へ到達した。
今週はトロントで開催されるコンセンサスでコアチームが重要発表を予告していることから、さらに注目度が高まっている。
市場では、PIが大手取引所への上場や新たなプロジェクト提携、トークノミクスの変更、またはクリエイター向けエコシステムファンド創設など、複数の可能性に対する期待が広がっている。
価格面では3月13日の最高値1.8ドル(約261円)が意識されている。
ソラナ系銘柄のSolaxyがアルトコイン市場での存在感強める
ここで新たな注目銘柄として忘れてはならないのが、ソラナ系銘柄のSolaxyだ。
Solaxyはソラナ基盤に独自のレイヤー2技術を導入した世界初のアルトコインプロジェクトであり、スケーラビリティ問題を抜本的に解決しようとしている。
イーサリアムのPolygon(ポリゴン)やOptimism(オプティミズム)のような役割を、ソラナにもたらす構想は市場から高く評価されている。
Solaxyは約3,348万ドル(約48億円)の資金調達を達成し、評価額2億2,446万ドルを獲得している。
2025年第2四半期にはトークン生成イベント(TGE)が予定されており、この時点で本格的なネットワークローンチが見込まれる。
Solaxyのユニークな点は、オフチェーン処理による高速化とコスト削減を両立し、ソラナとイーサリアム両方のエコシステムをつなぐクロスチェーン機能を備えていることだ。
また、ペペ由来のミームコイン的な親しみやすさと、開発陣の本格的なインフラ改善という野心が組み合わされており、アルトコインの主役候補に急浮上している。
昨今のソラナの価格回復や機関投資家のソラナに対する高い評価が追い風となっており、市場ではSolaxyが次世代のソラナ・イーサリアム連携の基盤になるとの期待も高い。
ソラナエコシステムの拡大や、今後のクロスチェーン時代に先回りしたい投資家にとって、Solaxyは有力な候補のひとつと言えるだろう。
ポイント
- イーサリアムは大型アップグレードで注目を集めている
- パイネットワークは主要イベントを控え、価格高騰が続いている
- Solaxyはソラナの課題を解決するプロジェクトとして高い評価を得ている
99Bitcoinsを信頼する理由
2013年に設立された99Bitcoinsのチームメンバーは、ビットコイン黎明期から仮想通貨のエキスパートとして活躍してきました。
毎週の調査時間
10万以上月間読者数
専門家による寄稿
2000+検証済み仮想通貨プロジェクト