バイナンスコイン(BNB)は15日、前日比-1.1%安を記録し、現在649.5ドル(約9万5476円)付近で取引されている。
先日価格は一時約700ドル(約10万2900円)に迫ったが、その後はやや調整している。しかし、直近では大手投資機関による支援の拡大が示唆されており、今後の推移に注目が集まっている。
SECの「新ルール」は仮想通貨市場にどう影響するか
米国証券取引委員会(SEC)は、暗号資産(仮想通貨)取引所業界向けの「明確かつ合理的なガイドライン」を策定する方針を表明した。
これは同委員会の新たな姿勢を示すものであり、既存の証券規制がブロックチェーン技術の発展を妨げている可能性にも言及している。
SECのポール・アトキンス委員長は、従来の断片的な規制運用を見直し、仮想通貨の発行・保管・取引など業界重要分野のルールを新たに設ける考えを示した。
また、今後は仮想通貨に対する「条件付きの免除措置」も検討されており、法整備の透明性向上と成長促進が見込まれる。この動きを受け、伝統的な金融機関(TradFi)も仮想通貨市場への参入を強めている。
今回のSECの方針転換は、米国におけるアルトコイン市場の環境が大きく変わるきっかけになる可能性がある。
「バイナンスコイン」の好調と有望なアルトコイン
特にバイナンスコインは、週単位で8%、月間9%、年初来10%の上昇を示している。
現在649.5ドル(約9万5476円)付近前後で推移しており、時価総額は約947.6億ドル(約13兆9297億円)にのぼり、仮想通貨全体で5位につけている。
バイナンスチェーンはDeFiや新規トークン発行など幅広い用途を持ち、同チェーンの「ローンチプール」では新規プロジェクトへの初期参加機会も提供している。
さらに、今後の注目アルトコインとして「ソラナ(SOL)」系のSolaxy(SOLX)、SUBBD Token(SUBBD)などが挙げられる。
Solaxy
Solaxyは、ソラナブロックチェーン初のレイヤー2(L2)プロトコルとなることを目指すプロジェクトだ。
主な目的は、ソラナネットワークの混雑問題を緩和し、より高速かつ低コストなトランザクション(取引)処理を実現することでスケーラビリティを向上させることだ。
SOLXトークンは、このエコシステムの中心的な役割を担うことが想定されており、将来的にはイーサリアム(ETH)とソラナ間のブリッジ(資金移動)構築によるマルチチェーン対応も計画されている。
現在、SOLXは正式なローンチに向けて開発が進められている。今後のL2チェーン展開や主要取引所への上場により、ソラナエコシステムのさらなる発展に貢献することが期待されている。
SUBBD Token
SUBBDは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術を融合させ、クリエイターエコノミーに発展をもたらすことを目指す新しいプロジェクトだ。
クリエイターがコンテンツ制作から収益化までを一元管理できるプラットフォームの構築を目標としている。
SUBBDトークンは、このプラットフォームのネイティブトークンとして機能し、限定コンテンツへのアクセス、ステーキング報酬、ガバナンス投票権といったユーティリティを持つ。
総供給量は10億枚に限定されており、セキュリティ監査も受けているとされている。
2025年5月現在、SUBBDは先行セール段階にあり、ステージごとに価格が上昇する設計で資金調達を行っている。先行セール終了後、分散型取引所(DEX)への上場、その後、中央集権型取引所(CEX)への上場も計画されている。
SUBBDはAIとWeb3を組み合わせたクリエイター支援という点で注目されているアルトコインだ。
ポイント
- バイナンスコインが約10万円付近まで上昇し、機関投資家の動きが注目されている。
- 米SECが仮想通貨向けの明確な新ガイドライン策定を進め、業界全体への影響が期待される。
- ソラナ系SolaxyやSUBBDなど有望なアルトコインへの投資関心が高まっている。
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