米投資運用会社オスプレー・ファンズは14日、同社が運用するオスプレー・ビットコイントラスト(OBTC)を上場投資信託(ETF)に転換する方針を発表した。
BitwiseとのM&A交渉終了を受け、独自路線でのETF参入を決断
この決定は、Bitwise社によるOBTCの資産買収案が破談となったことを受けたもの。オスプレー・ファンズのグレッグ・キングCEOは、「1月末までに米証券取引委員会(SEC)にForm S-1を提出する」と意欲を示した。
2021年2月に設立されたOBTCは、グレイスケール・ビットコイントラスト(GBTC)の競合として位置付けられてきた。現在の運用資産額は1810億円規模で、過去1年間で151%の価格上昇を記録している。
米国のビットコインETF市場、過去最高の資金流入を記録
米国のビットコイン(BTC)ETF市場では、2024年に総額35.66億ドル(約5.3兆円)の資金流入を記録。ブラックロックのiシェアーズ・ビットコインETFが3731億ドル(約5.6兆円)と最大の資金を集めた。
フィデリティのワイズ・オリジン・ビットコインファンドも1184億ドル(約1.8兆円)の資金を集め、業界2位の実績を残している。
ETF市場の競争激化で新たな展開へ
オスプレー・ファンズは2023年1月、グレイスケール社を相手取り、誤解を招く広告と反競争的な慣行について訴訟を起こしている。また2024年3月には、暗号資産(仮想通貨)価格との乖離を理由に、OBTCの売却または清算のオプションを検討していた。
ETF転換で新たな成長機会を模索
最近の取引セッションでOBTCは3%上昇し、29.84ドルで取引を終えた。現在、米国では32のビットコインETFが取引されているが、現物ビットコインETFは11銘柄にとどまっている。
オスプレー・ファンズは、規制された投資商品への需要増加を見据え、ETF転換を通じて市場での競争力強化を目指している。
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