ナスダックは10日、バンエック(VanEck)が提供するアバランチ(AVAX)の現物ETFの上場申請を米国証券取引委員会(SEC)に提出した。
この申請は投資家に対し、暗号資産(仮想通貨)ウォレットの技術的な複雑さに対応したり直接トークンを保有したりすることなく、規制下でアバランチへの投資機会を提供することを目指している。このETFはバンエックの既存のビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のETFと同様に、AVAXの価格変動を追跡する仕組みとなる。
アルトコインETF市場の拡大
今回の申請は、ビットコインやイーサリアムといった主要仮想通貨を超えて、アルトコインへの機関投資を拡大する重要な一歩となる。SECの新たな指導体制の下で暗号資産に対するより好意的な姿勢が見られるようになり、アルトコインETFへの申請が増加している。
アバランチは高速性、スケーラビリティ、三層構造のブロックチェーンとして知られ、分散型金融(DeFi)やWeb3の分野で注目を集めている。この技術的能力への関心が、AVAX関連金融商品への投資熱を高める要因となっている。
ETF提供者間の競争激化
バンエックにとって今回の申請は、ビットコイン、イーサリアム、ソラナ(SOL)に続く4つ目の独立した仮想通貨ETFとなる。これはバンエックが投資家により広範な仮想通貨へのエクスポージャーを提供する戦略を示している。
一方、グレースケールも2024年8月に立ち上げたクローズドエンド型AVAXファンドをETFに転換する取り組みを進めている。ナスダックは既にグレースケールの提案するETFの上場申請も行っており、アルトコインETF市場での競争が激化している。
機関投資家の関心と今後の展望
これらのETFの潜在的な承認は、伝統的な投資ポートフォリオ内でのアルトコインの正当性をさらに高める可能性がある。より規制された形で仮想通貨に投資する手段を提供することで、機関投資家の参入障壁を下げる効果が期待される。
アバランチトークンは価格変動を経験しているものの、機関投資家の関心は引き続き強い状態を維持している。このような動きは、仮想通貨市場全体の成熟と制度化が進んでいることを示す兆候と言えるだろう。
ポイント
- ナスダックがVanEck提供のアバランチ現物ETFの上場申請をSECに提出
- 投資家がウォレット不要でアバランチに投資できる規制された選択肢を提供
- ビットコイン・イーサリアム以外のアルトコインETF市場での競争が活発化
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