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メタプラネットは24日、145ビットコイン(BTC)を追加購入したと発表した。
今回の購入により、同社の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインの累計保有量は5,000BTCに達した。購入額は約19億2600万円で、1BTCあたりの平均取得価格は約1328万472円となっている。
これにより、メタプラネットが保有するビットコインの総額は約612億円となり、平均取得単価は約1224万円となる。
戦略的背景と目標
メタプラネットは2024年から、ビットコインの今後を中心とした財務戦略を採用している。これは、米国のMicroStrategy(マイクロストラテジー)社と同様のアプローチであり、日本の高い政府債務残高対GDP比率や円相場の変動といった経済リスクに対するヘッジを目的としている。
今回の発表は、同社が数日前に330BTCを購入し、5,000BTCの節目に近づいていたことに続くものである。同社は2025年末までに1万BTC、2026年末までには2万1000BTCの保有を目指しており、世界的なビットコインリーダーとしての地位確立を狙う。
メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチCEOは、今回の購入が日本のビットコイン競争における大きな前進であると強調している。
資金調達と市場での位置づけ
メタプラネットは2024年半ばに「ゼロディスカウント・ムービングストライク・ワラント」と呼ばれる仕組みを利用して資金調達を行った。これは「アジア最大級」のビットコイン関連資金調達と評された。
同社独自の指標である「BTCイールド」(1株あたりのビットコイン成長率)は、積極的な蓄積効率を反映し、2025年の年初来で121.1%に達した。特に2025年第1四半期には、BTCイールドは95.6%を記録し、保有量が急速に増加した。
近年、ビットコインETFの登場や企業財務における準備資産としての採用など、機関投資家による仮想通貨投資への関心が高まっている。メタプラネットの戦略もこうした流れを受けたものである。同社は現在、マイクロストラテジー社などと並び、世界の上場企業におけるビットコイン保有量でトップ10に入る企業の一つとなっている。
なお、今回の購入時点におけるビットコインの市場価格は、メタプラネットの取得価格をやや上回る約9万2800ドル(約1327万円)で推移していた。
ポイント
- メタプラネットは145 BTCを追加購入し、総保有量が5,000 BTCに達した。
- 同社は日本の経済リスクへのヘッジとしてビットコイン(BTC)中心の財務戦略を進めている。
- 独自の資金調達と積極的な購入により、世界有数のBTC保有企業となっている。
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