この記事の内容
トランプファミリーが支援する分散型金融(DeFi)プロジェクト「World Liberty Financial(WLFI)」は5日、無許可でトランプブランドを使用した暗号資産(仮想通貨)ウォレットの開発に対して停止命令を発出した。
この動きは、Fight Fight Fight LLCとそのパートナーである非代替性トークン(NFT)マーケットプレイス大手Magic Edenが、新しい仮想通貨ウォレット「TRUMPウォレット」と呼ばれる仮想通貨ウォレットを開発していることに対するものだ。
同ウォレットは、1月に発行されたトランプ公式ミームコイン「TRUMP」をサポートする予定だったが、WLFIからの正式な許可を得ていなかった。
WLFIの独占権主張
WLFIはドナルド・トランプの息子であるドナルド・トランプ・ジュニアとエリック・トランプがアドバイザーを務める企業で、トランプブランドを使用した仮想通貨プロジェクトに対する独占的権利を主張している。
同社は停止命令において、承認委員会が認可した事業体のみがトランプブランドを仮想通貨プロジェクトで使用できると述べている。
Fight Fight Fightは、長年のトランプ関係者であるビル・ザンカー氏が率いる企業で、ミームコインTRUMPの作成者でもある。
同社がMagic Edenと提携して仮想通貨ウォレットウォレットのインフラ構築を進めていたところ、WLFIからの法的措置を受けることになった。
独自ウォレットも開発か
ドナルド・トランプ・ジュニアとエリック・トランプは公式に、このプロジェクトは無許可であり、自分たちやトランプ・オーガニゼーションとは関係がないと表明した。
この公式声明により、Fight Fight Fightに対する圧力がさらに高まった形となっている。
一方、WLFIは「公式ウォレット」を近日中に発表すると発表しており、無許可プロジェクトとの競合関係を明確にしている。
この争いは、仮想通貨業界における無許可ブランド使用のリスクと、トランプ関連プロジェクトに対する規制当局の監視強化の可能性を浮き彫りにしている。
Magic Edenは開発パートナーシップを確認していたが、報道後に関連するソーシャルメディアアカウントが削除されるなど、事態の深刻さを物語っている。
ポイント
- WLFIがFight Fight FightとMagic Edenに対して停止命令を発出
- 無許可のTRUMPブランド使用が法的争点となった
- トランプファミリーが公式に関与を否定し距離を置く姿勢を示した
99Bitcoinsを信頼する理由
2013年に設立された99Bitcoinsのチームメンバーは、ビットコイン黎明期から仮想通貨のエキスパートとして活躍してきました。
毎週の調査時間
10万以上月間読者数
専門家による寄稿
2000+検証済み仮想通貨プロジェクト