ハイパーリキッドはこのほど、ドナルド・トランプ大統領の中国を中心とする関税政策による暗号資産(仮想通貨)市場の下落する中、HYPEトークンがトップ30の仮想通貨の中で安定上昇を見せる数少ない資産の1つとなっている。
ハイパーリキッドとは?
ハイパーリキッドは、独自の分散型取引所(DEX)とレイヤー1ブロックチェーンを提供するプロジェクトだ。
取引手数料の低さ、取引の速さ、そして新しいトークンを迅速に永続的デリバティブとして取引できるようにする特徴から、取引プラットフォームとして人気を集めている。
最近では、イーサリアム仮想マシン(EVM)互換性を持った開発環境を提供する「HyperEVM」も導入され、さらなる活況が期待されている。
バイナンス上場回避戦略が功を奏す
2024年11月の立ち上げ以来、HYPEの成功の鍵となっている要素の一つは、バイナンスの手からトークンを遠ざけようとするチームの強い意志だ。
世界最大の中央集権型取引所であるバイナンスは、新しい注目トークンの価値が急落する場所として有名になっている。
2025年にバイナンスに上場した27のトークンのリストを見ると、上場日から現在まで価格が上昇しているのはわずか3つだけだ。
残りの24のトークンはすべて下落しており、その中にはベラチェーン(BERA)やバイオプロトコル(BIO)などが含まれている。
現在、HYPEが上場している最大の中央集権型仮想通貨取引所はKuCoinで、過去24時間でHYPEの取引量は2,700万ドル(約39億1,500万円)となっている。
それに対し、過去24時間のHYPEの合計取引量1億9,700万ドル(約285億6,500万円)のうち、1億2,500万ドル(約181億2,500万円)がハイパーリキッド自身のプラットフォームからのものだ。
HYPE価格予測:20ドル到達の可能性
HYPEは3月3日から下降トレンドにあり、20.3ドル(約2,943円)から下落を始め、4月7日には一時的に10ドル(約1,450円)を下回った。
しかし一部の専門家らは、このような厳しい時期にHYPEが示している強さから、トークンに大量の資金が流入し始めれば20ドル(約2,900円)に到達する可能性があると予測している。
この予測は、2019年の弱気市場で強さを見せ、HYPEと同様に取引所トークンとして知られるバイナンスコイン(BNB)が成長した過去が裏付けとしてある。
2019年前半にビットコイン(BTC)が11,000ドル(約159万5,000円)から3,200ドル(約46万4,000円)に下落する中、BNBは同年6月までに8ドル(約1,160円)から30ドル(約4,350円)以上に印象的に上昇した。
ポイント
- トランプ大統領の対中関税強化で仮想通貨市場が荒れる中、ハイパーリキッド(HYPE)が安定上昇
- ハイパーリキッドはバイナンスなどの大手取引所に上場せず、独自のプラットフォームで取引量を確保
- 市場専門家は、現在12.5ドル前後のHYPEが近い将来20ドルに到達する可能性を示唆
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