大手投資会社グレースケール・リサーチは15日、今後継続するインフレ圧力がビットコイン(BTC)や金といった希少資産に有利に働く可能性があるとの分析を発表した。
同社の分析によると、ビットコインは現在、1970年代の金と同様に市場構造が急速に改善しており、この動きは米国政府の政策変更によって支えられているという。
インフレ環境下での希少資産の価値
グレースケール・リサーチは、今後も継続するとみられるインフレ圧力が、供給量に制限のあるビットコインや金などの希少資産にとって追い風になると指摘している。
インフレ環境下では、法定通貨の価値が相対的に低下する一方、希少性を持つ資産の価値が高まる傾向がある。
特にビットコインは、発行上限が2100万BTCと定められており、この希少性が高インフレ時代における価値保存手段としての魅力を高めている。
グレースケールはこの特性に着目し、現在の経済環境がビットコインにとって有利に働く可能性があると分析している。
ビットコインと1970年代の金の類似点
グレースケールの分析で特に注目すべき点は、現在のビットコインと1970年代の金の市場状況の類似性だ。
1970年代、金はインフレヘッジとして注目され、市場構造が大きく改善した時期であった。同様に、ビットコインも現在、スポット上場投資信託(ETF)の承認など、規制環境の整備が進み、機関投資家の参入障壁が低下している。
これにより、市場の流動性や取引インフラが急速に改善しつつある。
米政府政策変更とビットコイン市場への影響
グレースケールは、米国政府の政策変更がビットコインの市場構造改善を後押ししていると指摘。
特に、暗号資産(仮想通貨)に関する規制の明確化や、スポットビットコインETFの承認といった動きは、機関投資家がビットコインに投資しやすい環境を整えつつある。
これらの政策変更は、ビットコインの流動性向上や市場の安定化に寄与しており、1970年代に金が経験した市場構造の改善と類似したパターンが見られるという。
今回のグレースケールの分析は、インフレ環境が続く中で投資家がポートフォリオ構築を検討する際の重要な視点を提供している。
希少性を持つ資産クラスとしてのビットコインの位置づけが、今後の経済環境によってさらに強化される可能性を示唆している点が注目される。
ポイント
- グレースケール・リサーチは継続するインフレ圧力が希少資産に有利と分析
- ビットコインは1970年代の金のように市場構造が急速に改善中
- 米国政府の政策変更がビットコインの市場環境改善をサポート
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