暗号資産(仮想通貨)運用大手のグレースケールは2日、ビットコイン Price Volume in 24h Price 7d のボラティリティを活用した2つの新しい上場投資信託(ETF)を発表した。

グレースケールが発表した2つのETFは、「グレースケール・ビットコイン・カバードコールETF(ティッカー:BTCC)」と「グレースケール・ビットコイン・プレミアムインカムETF(ティッカー:BPI)」だ。

これらは共にビットコインの価格変動性を利用した戦略により収益を生み出すことを目的としている。

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2つのETFの同異点

BTCCとBPIの2つのETFは、カバードコール戦略により収益を獲得する。

カバードコール戦略とは、保有資産(この場合はビットコイン)に対してコールオプション(買う権利)を売却し、そのプレミアム(オプション料)を収入として得る投資手法だ。

ビットコインの高いボラティリティは、オプション価格を高める要因となるため、この戦略に適しているも考えられている。

しかし2つのETFは、売り出し方において異なるアプローチを提供する。

BTCCは、ビットコインの現在価格に近いコールオプションを売る戦略を取り、最大限の収入を目指す。この戦略は定期的なキャッシュフローを提供し、市場下落時には一定のバッファーとなるメリットがある。

一方BPIは、大きく価格以上(アウト・オブ・ザ・マネー)の価格を狙ったオプションを対象とする。これにより投資家はビットコインの上昇余地を残しながらも収益を得ることができる。

両ファンドとも月次で収益を分配し、市場状況に応じて積極的に運用される。

新たなETFも申請

グレースケールは今回のETF発表に加えて、既存の「デジタル・ラージキャップ・ファンド」をETFに転換する申請も米国証券取引委員会(SEC)に提出した。

このファンドは、ビットコイン、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、リップル(XRP)、ガルダノ(ADA)など主要な仮想通貨を保有する分散投資型ファンドで、現在約6億2200万ドル(約927億円)の資産を運用している。

グレースケールのこれらの動きは、仮想通貨関連の投資商品に対する需要の高まりを反映するとともに、同社が商品ラインナップを拡大して多様な投資ニーズに応えようとする姿勢を示している。

ポイント

  • グレースケールが2つのビットコイン関連ETFを発表
  • カバードコール戦略でビットコインのボラティリティを収益に変換
  • BTCCとBPIの異なる戦略で投資家に選択肢を提供

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Chiaki Tanimoto
Chiaki Tanimoto
仮想通貨ライター

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブロ... 続きを読む

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