米ニューヨーク証券取引所(NYSE)Arcaは14日、大手資産運用会社グレイスケール発のイーサリアム(ETH)上場投資信託(ETF)にステーキング機能を追加する提案を米証券取引委員会(SEC)に提出した。
21シェアーズも先日、米Cboe BZX取引所を通じて、イーサリアムETFにステーキング機能追加の申請を行っている。
JUST IN: New York Stock Exchange files proposal to allow staking for Grayscale's Ethereum ETF.
— Watcher.Guru (@WatcherGuru) February 14, 2025
この動きは、ソラナ(SOL)のETFにステーキングを組み込むかについて、米SECとソラナ大手Jito運営らとの会議が開催された後に実施された。
関連:SECがソラナのステーキングETF検討、業界大手と会議
ポイント
- NYSEがグレイスケールのイーサリアムETFにステーキング機能を追加する提案を提出
- ステーキングリワードにより投資家の収益向上が期待される
- Pectraアップグレードとステーキングにより、イーサリアムの長期的価値向上に期待
イーサリアムETFのステーキング
グレイスケールの発行する「イーサリアムミニトラストETF」は、執筆時点で13億ドル(約1,989億円)の資産を運用する。
今回の提案では、同社ETFで保有するイーサリアムのステーキングを可能にすることを目指す。
ステーキングとは、ネットワークの運営(取引の検証など)をサポートするために暗号資産(仮想通貨)トークンをロックアップし、その見返りとして報酬を得る仕組みだ。
コインベースによると、ステーキングの報酬率は約2.06%と予想されている。
また、バリデーターの不正行為によるペナルティなどのリスクを軽減するため、高度なセキュリティ管理下でステーキングが実行されるという。
ETH価格上昇に期待
イーサリアムの現物ETFは、2024年5月に承認、7月に取引が開始された。当時は、ビットコイン(BTC)が現物ETF承認後に史上最高値を更新したこともあり、ETHにおいても価格の上昇が期待されていた。
しかし最近のETH価格は、1ETH=2,500~2,900ドルで取引されており、史上最高値を更新できていない。
この背景の1つに、イーサリアムETFに「ステーキング」が備わっておらず、現物保有による価格上昇しか期待できなかったことがある。
今回のステーキング提案や今後予定されているPectraアップグレードなどにより、1ETH=10,000ドルへの上昇を予想する声も出ている。
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