この記事の内容
大手ゲーム小売企業のゲームストップは25日、取締役会が全会一致でビットコインを資金準備資産として追加する投資方針の更新を承認したと発表した。
この戦略的な動きは、ゲームストップの進化する財務戦略の一環であり、ビットコイン(BTC)投資で成功を収めているマイクロストラテジー(現ストラテジー社)などの他企業の動向に合わせたものとなっている。
今回の決定により、ゲームストップはビットコインや米ドル建てステーブルコインを含む特定の暗号資産(仮想通貨)に投資することが可能となる。
経営陣や投資家からの影響
この決定には複数の要因が影響している。主な要因の一つは、ゲームストップのライアン・コーエン会長兼CEOとストラテジーのマイケル・セイラー会長などビットコイン業界の著名人との過去のやり取りだ。
また、ストライブ・アセット・マネジメントのマット・コールCEOなどの投資家からも、ビットコインを準備資産として採用するよう働きかけがあった。
この戦略はマイクロストラテジーのアプローチに似ており、同社は市場の不確実性にもかかわらず、相当の投資リターンを生み出している。
ゲームストップはデジタル配信トレンドへの適応やコーエンCEOのリーダーシップのもとでの業務効率化など、ゲーム小売セクターでの課題に対応するための構造改革を実施中だ。
財務状況と今後の展望
ゲームストップは2024年度第4四半期および年度決算と同時にこの方針更新を公表した。
2024年度の純売上高は38億2,300万ドル(約5,734億5,000万円)で、前年からは減少したものの、1億3,130万ドル(約196億9,500万円)の純利益で収益性を維持している。
同社は現金、現金同等物、市場性のある有価証券を47億7,500万ドル(約7,162億5,000万円)保有しており、新たなビットコイン投資戦略の強固な財務基盤となっている。
ゲームストップはどれだけのビットコインを取得する予定か、またその購入のタイムラインについての具体的な詳細は明らかにしていないが、この動きはデジタル資産を財務計画に組み込む重要な転換を示している。
同社は価格の変動性や市場操作リスクを含む暗号資産投資に関連するリスクを認識しつつも、変化する市場環境に適応するための広範な戦略の一部と位置づけている。
この流れはサトシナカモトが創設したビットコインの企業における存在感が増していることを示している。
ポイント
- 大手ゲーム小売企業ゲームストップは、ビットコインを資金準備資産として追加する投資方針を発表した
- 今回の決定により、ゲームストップはビットコインや米ドル建てステーブルコインに投資することが可能となる
- 同社はこの決定を、変化する市場環境に適応するための広範な戦略の一部と位置づけている
99Bitcoinsを信頼する理由
2013年に設立された99Bitcoinsのチームメンバーは、ビットコイン黎明期から仮想通貨のエキスパートとして活躍してきました。
毎週の調査時間
10万以上月間読者数
専門家による寄稿
2000+検証済み仮想通貨プロジェクト