米国のデジタルバンクFVバンクは10日、PayPalが発行するステーブルコインPYUSDの取り扱いを開始したと発表した。これにより、USDCとUSDTに続く3つ目のステーブルコインに対応し、より効率的な国際送金サービスの提供が可能となる。
ステーブルコインとは、価値が特定の資産(主に法定通貨や金など)に連動するよう設計された仮想通貨の一種である。例えば、USドルに連動するステーブルコインであるUSDTやUSDCの場合、1枚のコインが常に1ドル相当の価値を持つよう維持される。
米国規制準拠のステーブルコイン決済サービス
FVバンクは米国で正式な銀行ライセンスを保有する金融機関だ。今回のPYUSD対応により、同行の顧客は米ドル口座でPYUSDを直接受け取り、リアルタイムで米ドルへの自動換算が可能となる。
送金時には、顧客は米ドル口座から直接PYUSDでの支払いを実行できる。FVバンクが自動的に米ドルを引き落とし、必要に応じてPYUSDを発行して受取人にほぼ即座に送金する仕組みだ。外部のデジタルウォレット管理は不要となっている。
Integrating PayPal USD (PYUSD) into FV Bank's suite of payment offerings!
Effortlessly send & receive $PYUSD directly to your FV Bank account, making global payments easier than ever 🌎
Learn more about this exciting new feature here: https://t.co/eOZHICdIQN#PYUSD #stablecoin pic.twitter.com/XfS7o1zi68
— FV Bank (@fvbankus) January 9, 2025
ブロックチェーン分析ツールとの統合でコンプライアンスを強化
同行は暗号資産(仮想通貨)取引のモニタリング強化のため、ブロックチェーン分析ツールとの統合も実施。制裁対象者との取引やマネーロンダリングに関連する可能性のある取引を事前に検知できる体制を整えた。
FVバンクのマイルズ・パスキーニCEOは「当行は米国において、ブロックチェーンを活用した決済手段と包括的なステーブルコインの入出金サービスを提供する数少ない規制対象金融機関となった」とコメントしている。
今後の展開と業界への影響
FVバンクは今後も、ステーブルコイン発行体との連携を継続する方針を示している。これにより、ウォレット、仮想通貨取引所、決済ネットワークを通じたステーブルコインの利用可能性を高め、既存の金融エコシステムへの統合を進めていく考えだ。
国際送金の処理時間短縮と手数料削減を実現する新たな選択肢として、同行のサービスは注目を集めている。特に、厳格な規制下にある米国市場において、コンプライアンスに配慮しつつ革新的な金融サービスを提供する取り組みとして、その動向が注目される。
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