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分散型金融(DeFi)プロトコルのEtherFiは24日、新たな非カストディアル銀行サービス「DeFiBank」を開始した。
EtherFiは、ユーザーが自身の資産を管理しながらステーキングや利回り戦略を利用できる、非カストディアル型のサービスに特化した主要なDeFiプロトコルだ。
今回発表されたDeFiBankは、従来の銀行に代わる分散型の選択肢として位置づけられており、ユーザーは自身の暗号資産(仮想通貨)に対する完全なコントロールを維持したまま、DeFiネイティブな金融ツールを利用できる。
DeFiBankの主な機能
DeFiBankの中核となる機能には、「Stake(貯蓄)」、「Liquid(運用)」、「Cash(決済)」がある。
まず「Stake(貯蓄)」では、ユーザーがeETHやeBTCなどのEtherFi資産を預け入れることで、リキッドステーキング(リステーキング)による利回りを得ることを可能にする。
次に「Liquid(運用)」は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ステーブルコインといった主要な仮想通貨を対象に、複数のDeFiプロトコル間で最適な利回りを追求する自動複利戦略を提供する。
最後に 「Cash(決済)」は、非カストディアル型の仮想通貨クレジットカードが統合され、ユーザーはキャッシュバック報酬(2〜3%)を受け取りながら、1億以上の加盟店で支払いを行うことが可能になる。
さらに「CeDeFiブリッジ」機能も提供され、資金を法定通貨に換金および銀行口座に振り込みができるようになり、仮想通貨取引所への依存度を減らす。
市場背景と今後の展望
EtherFiのエコシステムは急速に成長しており、400以上のDeFiおよび中央集権型金融(CeFi)サービスとの統合実績を持つ。
一方で、同プロトコルのマイク・シラガゼ CEOは、DeFiと伝統的な金融システム間で資産を移動させる際の煩雑さを指摘した。
DeFiBankは、この課題を解決することが主要な目的の一つであると述べている。また、シラガゼCEOは、米国の規制環境について、仮想通貨イノベーションに対して「門戸が開かれている」と付け加えた。
今後も、サービスの拡大やさらなる分散化と透明性を追求する方針だ。
ポイント
- EtherFiが非カストディアルな銀行サービス「DeFiBank」を発表した。
- ユーザーは資産を自己管理しつつ、自動運用やカード決済を利用できる。
- DeFiと伝統金融の橋渡しを目指し、規制環境にも注目している。
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