アルトコインニュース

イーサリアム財団、220億円超のETH移動|DeFi参加が狙い

投稿者: Chiaki Tanimoto

最終更新日: 1月 21, 2025

ファクトチェック済み

投稿者 Konosuke Esaka

イーサリアム財団がETHを移動

暗号資産(仮想通貨)のイーサリアム(ETH)エコシステムを支援するイーサリアム財団は20日、5万ETH(約225億円相当)を新たなマルチシグウォレットに送金したことが明らかになった。

これは、分散型金融(DeFi)エコシステムへの参加および収益獲得を目指すための動きとなっている。すでに大手DeFiプロトコル「Aave」を介したテスト取引も実施したという。

同財団が移動したETHは、財務(トレジャリー)総額の18.5%にあたる金額で、今後も入金額を増やしていく予定だ。

ETH価格は、過去1ヶ月で2%ほど下落し、1ETH=3200ドル付近を推移している。

収益モデルの転換

同財団は、長年にわたりETH売却によって収益を得ることに対して市場参加者から批判を受けてきた。

直近でも100ETH(5230万円相当)の売却を実施。2024年1月2日から執筆時点までに、合計4666ETH(約20億円相当)を売却しているという。

そのため、ビットコイン(BTC)やソラナ(SOL)など主要な仮想通貨が最高値更新を継続する中、ETH価格は2021年に記録した史上最高値を更新できていない。

今回の動きは、そのようなETH売却による収益モデルから転換し、市場への影響を抑制することが期待されている。

 

ステーキングも実施か

イーサリアムのヴィタリック・ブテリン共同創業者は、同財団がリーダーシップ構造の「大幅な変更」を1年近く進めてきており、今回の戦略がイーサリアムの分散性および透明性を高める可能性があると述べている。

また同氏は、今まで規制上の懸念やネットワークのハードフォーク時の立場選択を避けるためステーキングによる運用を避けてきたが、今後はその方向性を変える可能性も示唆した。

ステーキングとは、仮想通貨をブロックチェーンにロック(支援)し、その対価として報酬を得る仕組みだ。イーサリアムでは、最低32ETHをステーキングすることで、バリデーター(支援者)として参加できる。

執筆時点のステーキング年間利回りは、投資金額に対して3.31%の利回りを獲得できる。

今回の新規仮想通貨ウォレット作成およびETHの移動は、イーサリアム本体およびエコシステム(特にDeFi)が再評価されるきっかけとなる可能性がある。

無料のビットコイン・クラッシュコース

  • 10万人以上の学習者に支持されています
  • 連続7日間、1日1通のメール
  • 簡潔で学べる内容を保証!

99Bitcoinsを信頼する理由

10年+

2013年に設立された99Bitcoinsのチームメンバーは、ビットコイン黎明期から仮想通貨のエキスパートとして活躍してきました。

90時間+

毎週の調査時間

10万以上

月間読者数

50本+

専門家による寄稿

2000+

検証済み仮想通貨プロジェクト

Google News Icon
Google ニュースフィードで99Bitcoinsをフォローする
最新のアップデート、トレンド、洞察を直接お届けします。今すぐ登録!
今すぐ購読する
Disclaimer Icon
免責事項
暗号資産(仮想通貨)は高リスクの資産クラスに該当します。本記事は情報提供のみを目的としており、いかなる投資アドバイスや推奨を意図したものではありません。投資により元本全額を失う可能性があることをご留意ください。99Bitcoinsは、サイト内のアフィリエイトリンクを通じて広告手数料を受け取ることがありますが、これにより読者の皆様に追加の費用が発生することはありません。当サイトのコンテンツは、厳格かつ徹底的な精査を経た上で配信されています。
Chiaki Tanimoto
Chiaki Tanimoto
仮想通貨ライター

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブロ... 続きを読む

ページトップへ